見出し画像

「著作権切れ」は新しい自由を手に入れることだ(2014年4月『Quick Japan』113号)

二〇一四年から小津安二郎や力道山がパブリック・ドメイン(PD)入りした。と言われてもナンノコッチャな人がいるかもしれない。PDは知的財産権(著作物・発明などの権利)の保護期間が満了した状態のこと。たとえば日本では著作権は一般に死後五十年間残るけども、五十年経過した人の著作物は自由に利用できる状態になる。PDに入った、とはだいたいそういう意味だ。とはいえ「そんな昔の人の作品なんて興味ないや」という人も多いと思う。夏目漱石や芥川龍之介の小説がPDだからといって、泣くほど喜ぶ人はいないだろう。でも他にも著作権が切れるケースはあって、いくつか例をあげながら解説したい。

ここから先は

1,385字
2001年以降に雑誌等に書いた記事を全部ここで読めるようにする予定の定額マガジン(インタビューは相手の許可が必要なので後回し)。あとnoteの有料記事はここに登録すれば単体で買わなくても全部読めます(※登録月以降のことです!登録前のは読めない)。『教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書』も全部ある。

2001年以降に雑誌等に書いた記事を全部ここで読めるようにする予定です(インタビューは相手の許可が必要なので後回し)。テキストを発掘次第追…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?