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ヤシの木と徳島市 ――国体が生んだ?駅前通りのシンボルツリー

徳島県徳島市の鉄道の玄関口であるJR徳島駅前には、背の高いヤシの木が植えられています。

徳島市のどこに植えられている?

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駅前に立つヤシの種類はワシントンヤシです。その背の高さには存在感があり、駅前ロータリーのシンボルツリーとしての役割をしっかり果たしているように思われます。


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また、ヤシの木は駅前から徳島市のシンボル的存在の眉山の麓までの道に、中央分離帯の街路樹として植えられています。


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その他、市内を流れる新町川沿いの公園に植えられています。


ヤシの木はいつ植えられたのか?

さて、このワシントンヤシ、いったいいつ植えられたのでしょうか。

残念ながら、公の機関・組織が提供しているインターネットの情報は見当たりませんでした。

もし、詳細が記載されている文献をご存知の方がいらっしゃれば、ご教示くださると幸いです(文献資料が確認できる状況になったら確認します)。


しかし、個人の運営するサイト、ブログでは、いずれも「1953(昭和28)年に開催された国体に向け、県外からの来訪者に徳島名物として見せるため、県の職員が植樹を考案した」旨が書かれています。

文献資料を利用して確実な情報を手に入れる必要はありますが、あるブログでは財団法人徳島市公園緑地管理公社のホームページ(現在は該当ページ削除)から参照していたようなので、ある程度信頼のおけるものとも考えられます。

余談ですが、徳島市において、ヤシの木は1929(昭和4)年に旧徳島県庁が建てられた際に既に植えられていたようです。


徳島市におけるヤシの木とは

徳島駅前を始め、市内各地にヤシの木が植えられた意図を考察すると、
①前提として県外からの来訪者に徳島(市)の印象を与えたいという意図があり
②それを満たすものが、特徴的なフォルムを持つヤシの木であった。
③かつ、徳島市の温暖な気候(注)からも、ヤシの木はぴったりであった。ということが考えられます。

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徳島そごう屋上から見た徳島市の街並み


注:Fun!Fun!とくしま
https://funfun-tokushima.jp/welcome/ (2020年5月4日 最終閲覧)
気象庁 平年値(年・月ごとの値)徳島
https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/nml_sfc_ym.php?prec_no=71&block_no=47895&year=&month=&day=&view=p1 
(2020年5月4日 最終閲覧)

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