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光熱費ゼロ円クッキング

あの段ボール箱が、帰ってきた。

恐らく日本全国どこででも簡単に手に入る、2Lペットボトルが6本入っていた段ボール箱を斜めに切って、内側に100円ショップで買ってきたアルミシートを貼り付け、梱包用プチプチで覆うだけという、あの段ボール箱である。

前回は気温が20度以上あった。
しかし今回(2022年12月23日)の東京は午前11時半の気温が7度。おまけに風速は5m/sと、かなり強風である。唯一の救いは快晴であること。太陽はバッチリ出ている。
この寒い中で、太陽の熱だけで温泉卵を作ろうというのが今回の挑戦である。あの段ボール箱の性能を改めて確認しよう、と。

手順

まずは、キャプテンスタッグのB6角型ダッチオーブンに卵3個と水360ccを入れる。

今はまだ生卵

蓋をしたら例の段ボール箱に入れてプチプチの蓋をして、太陽に向けて2時間放置する。途中1時間ほどしたところで太陽に対する向きを調整した。

実験風景

近所の公園のベンチに、こんな具合に置いて2時間加熱する。
まさかここにいる私が、公園で温泉卵を作っているなんて、犬を連れてお散歩中のマダムも思わないだろう。途中、近所の女子校が終業式だったのか、大量の女子校生が目の前を通るが、どうか変な人がいるなどと思わないでいただきたい。
そしてダッチオーブン。久し振りにアウトドアでダッチオーブンを使ったのだが、キャプテンスタッグさんは、こんな使い方をされるなんて思っていなかっただろう…鹿番長にドヤされないことを祈る。
太陽熱調理なるものが世間に一般的になったら、そんなの気にならないんだけどね。

二時間経過後

とりあえず13:30まで2時間加熱したところで、中身を確認してみた。

素手で触れる熱さ

蓋を開ける前に、素手で蓋を触ってみた。夏だったら絶対にやらない行為だ。
普通に触れる。感覚としてはカイロと同じくらいである。こんな「触れちゃう」くらいの温度で大丈夫なのだろうか。
もちろん、ダッチオーブンの外の温度と中の温度は違うだろう。大切なのは中の卵が70度くらいで温めた続けられることである。

触ってみたついでに、蓋を開けてみる。

卵の表面に気泡がついている

湯気は立っていないが、卵の表面に気泡がついている。少し期待しても良いのだろうか。
とりあえず、再び蓋をして予熱に期待するとしよう…

結果

百聞は一見に如かず、こちらの写真をご覧ください。

まるで生玉子?

白身は全く固まっていません。黄身も固まっていない感じがします。
念のため黄身を割ってみると…

完全失敗

やはり完全失敗です。全く固まっていません。
黄身すら固まっていないということは60度に達していないということです。

ダッチオーブンの蓋を素手で触って温かく感じたこと、それでも60度に達しなかったということ…これは改良の余地アリです。
実は、既に私の頭の中には、この段ボール箱の改造アイディアがあります。いきなり改造バージョンで「できました」と言うよりも、従来バージョンで「現状こんな感じ」というのを確認した上で改造バージョンを試したほうが比較実験としては良いでしょう。

現状バージョンは現状バージョンで残しておく予定です。もう一つ新たに段ボール箱をもらってきて、アルミシートを貼って、あーして、こーして、新しいバージョンを作りたいと思います。
同じダッチオーブンをもう一つ買って、同時に比較実験するのが良いかもしれませんが、残念ながら私の胃袋は1個しかありませんので、それは考えないでおきます。


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