読書会第101回 テーマ 「エッセイ」

本日開催した読書会のレポートです。

企画趣旨

偶数月は課題本、作家で挙がる本は小説が殆ど。
エッセイをテーマに読書会をしたことがなかった。
小説家以外の書き手を知る機会になるかと考えた。

参加者の顔ぶれ

今回の参加者は3人とも女性。
ほぼ毎月参加の方と今回参加が2回目の方お二人。

紹介本リスト

とにかく散歩いたしましょう』 小川洋子

『寂しい生活』 稲垣えみこ

『陰翳礼讃』 谷崎潤一郎

『ゆるやかな絆』
『恢復する家族』
『小説のたくらみ、知の楽しみ』 大江健三郎

エッセイについての質問

エッセイを選ぶ際何を基準としているかについて
参加者に聞いてみた。

作家で選ぶかタイトル(内容)で選ぶか。
前者は小説を何作か読んで、この作家の事をもっと知りたいと思って選ぶ。
後者はその名の通り、作家名は関係なく選ぶケース。
今日の参加者では2対2だった。

話題になったこと

『寂しい生活』の内容から、何か徹底して突き詰めるとお金がかかるのでは?という話題になった。
徹底して健康志向になれば、必然的に高級食材になり、生活費が上がる。
本書のように電気を使わない生活をすれば、他のことにお金がかかる。
実際本書では、節電が目的で節約が目的ではないので、贅沢なお金の掛け方をしている記述があるようだ。
紹介本の中で一番読んでみたいと評価が高かったのは谷崎の『陰翳礼讃』。
60数ページと長めのエッセイだが、いろんな話題に話がうつり、よくもこんな事にも拘って、観察して書いたというくらいの名文。
あとは何がきっかけだったか忘れたが、ジェンダー問題に話が脱線し、かなり時間を超過して話すほど盛り上がった。
6月の「ジェンダー」読書会に参加表明している方がいたので今から楽しみだ。

まとめ

エッセイは作家で選ぶ場合は、作家の人柄を中心に話ができる。
タイトルや内容で選ぶ場合は、中のエピソードから展開して話がひろがる。
小説を取り上げるよりも話題の自由度があるように思った。



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