今年の読書会企画

今年のの読書会の柱


1 課題本型 テーマ「作家の命日に読む」国内・海外各1回 不定期
2 自由紹介型(奇数月)
3 テーマ型 ジェンダー、文芸誌、ノンフィクション、ミステリ・エンターテイメント
4 誕生日雑談会(4月)、年末雑談会(12月)、黙読書会(GW以降)

作家の命日に読む


私が読む作家の亡くなった月が分散している事に気づいたので、来年は亡くなった月に課題本型をやってみようと考えた。
その際、未読作品だけでなく、既読作品も取り扱い、再読の機会にしようと思ったのが企画した理由。

1月から2月までの作家と課題本(一部前回の記事を再掲、編集)


1月
国内 安岡章太郎(1月26日没)『ガラスの靴』+村上春樹『カンガルー日和』 1月6日開催済
海外 ジョージ・オーウェル(1月21日没) 『1984年』1月13日開催済 

安岡章太郎は今年短編集が岩波文庫に入った。
代表作である『ガラスの靴』は岩波文庫、講談社文芸文庫共に収録されているので、入手可能。
村上春樹を加えたのは、『若い読者のための短編小説案内』 (文春文庫)
の中で、「ガラスの靴」を取り上げられている為。
春樹ファンの方に安岡章太郎を読んでもらえたらという意図。
『カンガルー日和』を選んだのは、短編集、文庫で入手可能で、私が読んでみたかったから。

2月

国内 古井由吉(2月18日没) 『この道』 2月17日開催
海外 ドストエフスキー(2月9日没)『地下室の手記』2月10日開催

2月17日の古井由吉『この道』読書会
参加者が常連さんひとりだったので、先日の安岡章太郎に村上春樹を組み合わせたように、古井にゆかりのある現代作家を組み合わせてみようと思い、別の常連さんをお誘いし、その方の好きな町田康、中村文則、又吉直樹のおすすめを聞いて、常連さんに読んでもらおうと考えた。

おすすめ本その1

中村文則「銃」「何もかも憂鬱な夜に」
又吉直樹「人間」「火花」
町田康「くっすん大黒」

上記他現代作家を好んで読まれる常連さんから、逆に近代作家や海外文学でおすすめを聞きたいとのリクエストがあった。

おすすめ本その2

戦後文学
有吉佐和子『非色』『恍惚の人』
野溝七生子『山梔』
永井龍男『青梅雨』
深沢七郎『楢山節考』

海外文学
ディケンズ『オリバー・ツイスト』『クリスマス・キャロル』
チョ・ナムジュ『82年生まれ、キム・ジヨン

常連さんのもう一人からおすすめを聞いて、追加で私は近代文学の作家を挙げた。

宇野浩二『思い川/枯木のある風景/蔵の中』
徳田秋声『あらくれ・新世帯』

古井由吉が『東京物語考』で取り扱った彼自身影響を受けている私小説作家の一部。

まとめ

普段の読書会の中でおすすめ本を紹介する機会はあるが、すすめられた本を実際に読書会までに読んでくるという試みは一昨年の「がんじがらめの読書会」以来だと思うので今後もやっていきたい。

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