短歌066

言葉ってものを吐いたら吐いただけ手のひら汚れて癖になってて


べろべろと他人の舌に唇を舐められてるの気付かず話す


手の首を欲という手に絞められて連れていかれることを拒めず


目の玉を夜の水面へ落としても底を漂う星に届かず


テレビ台白いおひげがびっしりと生えてて指でざらざら遊ぶ

読んでいただき、ありがとうございました。