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【ブログ】商業デザイナーを志す人へ。

こんにちは、moirです。金曜日です。
最近は目の前のお仕事に注力しすぎてnoteコンテンツの制作ができずにいます。

クラウドBOTの紹介をしたいと思いつつ、現在リリース予定の機能でたら、またやってみたいことがあるので、リリース後に動画を作りたいと思います。よろしくお願いします。

バナーを作りました。

広告風。

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リスティングに使うから広告バナーっぽくてほしいと依頼され、少し主張が強めなバナーを制作。
けれども、しばらく経ってやっぱりシンプルな方がいい!と言われたので、こうなりました。でも、よくなった気がするね。

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えらいシンプルに。

さて。今回は雑談というか、ちょっとしたデザインに関してのお話しをしていこうかな、と思います。

これからデザインをやってみたい人へ。

「わたし、センスないから」

よく、友達にデザインを教えて欲しいと言われる。
そしてみんな上のテンプレのセリフを言う。そんなこと言わないで。

そうやないねん。
デザインにセンスなんていらん。

moirもデザイナーとして一流か…て言われたら、そうではないと思う。ただプロ意識はある、仕事としてデザインのことを勉強している。
「センスない」トークをされた後は、「アーティストとしてデザイナーを目指すならセンスは必要だけど、商業デザイナー目指すならセンスなんていらん」って返す。そう思うのには理由があるから後で書きます。

「デザイナーってなんかおしゃれでいいね」ともよく言われる。
学生の子に「デザイナーって響きがかっこいいからやってみたいです」とかよく言われる。
どんな仕事でもそうだが、現実はかっこよくもない。割と泥臭い。

どんな仕事でも自分の思う通りにできるわけがない。

自信満々に提案したデザイン案、
一生懸命時間をかけたデザイン案、
余裕で没にされる。

お気に召さなかったら悪いところを指摘されまくる。

そんなこと日常茶飯事だ。

制作物への固執はできないし、楽しく作った物も没になればお蔵入りしかない。
それでも折れない心が必要な仕事である。

で、妥協案みたいなのが採用されて「なんで???」ってなる。

デザインというのは、"他の人のため"のお仕事。

自分のための仕事じゃないんですよ。自己満足の仕事じゃないんです。
だからアーティスト目指すわけではないのなら、センスなんていらないんですよ。

大切なのは、人に対する、思いやり。

"お客様がどんなことを求めているのかを形にする"
のがデザイナーの仕事なんです。
デザイナーを目指すなら、大切にしてほしい考えです。

あなたが作るデザインは、誰かの顔になるもの。
自分の、自社の顔になるものだから、厳しい意見が出てもそれは当たり前のことです。

クライアントが本気で向かってくるから、向き合わなければならない。
そんなお仕事です。

技術なんて後からついてくる。

moirは美術系の学校出身。だけど当時はデザインを注力して勉強をしているわけではなかった。美術全般、デザインの成績は良かったけれど、自分の作品を制作するのが好きなだけだった。

グラフィッククリエイターになりたかった。映像を独学で勉強していて、ゲームグラフィックを学んでいた。警官が、次々と襲ってくるゾンビ撃つ、某ホラーアクションゲームが大好きで、単身大阪本社へ行って、その会社に入社試験も受けにいったほど。憧れていた。
架空のゆるキャラを作って(当時はゆるキャラって言葉はなかった)、その子達の3D映像を作って、制作発表でみんなを笑わせたりしていた。面白いことが好き。自分の作品で先生や友達が楽しそうにしているのを見るのが好きだった。学生の時はそれだけだった。

その当時は、まさか商業デザイナーになるとは思っていなかった。

グラフィックデザイナー志望で受けたところは、全部ダメで、アパレルが好きだったのでアパレルへの道へ進んだ。

学生の頃、Illustratorなんて制作発表の資料作りツールでしかなかった。
画像配置くらいしかできなくて、「ベクターって拡大しても劣化しないんでしょ」くらいしか知らなかった。

Illustratorの技術がついてきたのは、それから10年ほど後。
転職活動で、広告代理店に面接に行った時のこと。
営業志望で受けたら「美術やってたならデザインできるのでは?」って面接官に言われて、営業ではなく、デザインの試験(Illustrator)を受けた。そしてそのまま、受かってしまった。

だから、できないとはいえなかった。やるしかなかったわけだ。

仕事として身につけたスキルではなく、「なんとなく」得意で楽しかったことを仕事にしなきゃいけなかった。これが最初は辛かった。

その当時は、「学生の時に得意だっただけ」で技術が伴っておらず、本当にアイデアが浮かばないし、とにかく作業が遅かった。先輩たちには大変なご迷惑をかけた。何度謝ったか、何度巻き込んだかわからない。

自分は、学校でデザインの何を学んできたんだ?とも思った。
仕事にしたらこんなにボロボロで、その時は「自分はセンスがないから言われるんだ」ってずっと思っていた。

「デザインの引き出しを作っていこう」

悩んでいた時に当時の上司から課題として出されていたことである。
引き出しというのは、知識。
「こういう広告の時はこの形、この色」とかいうパターンであったり、「4隅中の3つに要素を置くと綺麗に見える」「同じカタチを何箇所にも並べると美しい」というルールであったり。

どんな風に知識をつけたのか。
まず初めにしたのは、デザインの本を読むことでも、デザインの座学を学ぶでもなかった。
世の中のどんなものにもデザインは存在する。世の中にあるものを、今まで見てこなかった物をたくさん見ること、頭にいれることだった。

例えばペットボトル。目立つのは、ラベルと形状。それから目立たないけど成分表。専用のポップだったり。どう配置しているのか?どんな色合いなのか?これらはどんなモチーフで作られているのか?

物をひとつひとつ手に取って見てたくさんのものをみると、ルールやパターンが見えてくる。世の中の商業デザイナーは一定の法則に基づいて作っているのだ。

そしてそこから「これはどんな風に作るんだろう?」っていう好奇心で、見様見真似をして、作ってみる。調べてみる。

「こんなふうに作りたい」「この広告かっこいいから手法を真似しよう」「なんでこんなふうに作ったんだろう」「テーマやモチーフはなんだろう」「このデザインで何を見せたいんだろう」

技術は後からついてきた。
「こんなふう」に作るにはどういう技術を身につければいいのか、何ができるようになればいいのか、自分で勉強し、努力しなければならないからだ。

逆引きみたいな感じ。

結論から言うと、「センスは知識で埋められる」だった。
それから仕事中もだけどプライベートでも制作したり勉強して覚醒モードに入った。
なんか知らんけど、気がついたら普通に自分の思うように制作物を作れるようになっていた。

とにかくやってみることが大事やね。

これは自分の経験談に過ぎない。
でも、センスも技術も後からついてくる、ということを念押していきます。
センスないから…ってやらんのはもったいない。
moirもどっちかというとセンスはない方だから。
ゆるキャラでもキモかわいい方が好きだし、色も地味な方が好きだし。

余談ですが、「デザイナーってかっこよさそうだからなってみたい」って言った学生に「どんな仕事でもかっこよくないよ。かっこよく見える人は努力してるんだよ」とお説教みたいに言ってしまったことはある。
でも本当のことだから!
みんな努力しているのだ、社会に出て、初めて自分は何もできないとわかるのだ。

知らないからと言って、恥じる必要はない。その道で生きていこうと思うのなら、自分の考えをもって、その道の勉強していけば良いのです。

知らなかったことを指摘されても否定ではない。
作品を否定されてもあなたに対する否定ではない。
作品は自分の子供みたいなものだ、確かに嫌な気持ちにはなる。
でも、直せば良いのだ。前向きでいこう。


具体的な知識をばらまこうと思ったら、なぜかそれより前の考え方の話になってしまった。
考え方の一例として参考になれば幸いです。

クラウドBOTのお知らせ。

なんと、来月アップデート(予定)で「ファイルの操作」がブラウザ上でできるようになります。これでだいたいなんでもできるようになります。革命です。

クラウドBOTとは何?どんな製品かは、以前の記事で実例を見せています。気になったら読んでみてくださいね。

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今回はここまで。ご覧いただきありがとうございました。

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