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ひろゆきを論破したい

斉藤夏輝は激怒した。
必ず、かの邪智暴虐の論破王を除かなければならぬと決意した。
夏輝には(ひろゆきと比べて)政治がわからぬ。夏輝は、村の牧人(レベルの庶民)である。笛を吹き、うさぎと遊んで暮して来た。けれども邪悪とうさぎアレルギーに対しては、人一倍に敏感であった。

といいつつ、ひろゆきを悪人と思ったことは今まで一度もない。物知りで論理的で話のうまいおじさんだと、今も、そしてこれからも思い続けるだろう。ちなみにうさぎを飼っていることは本当だ。

✳︎

私には夢がある。今日、私には夢がある。
私には、「ひろゆきを論破したい」という夢がある。

なぜ論破したいのか……なんとなくである。

こうしたあいまい戦略こそが論破の秘訣だと、どこぞの内閣総理大臣(所謂、検討師)に教えてもらった。いや、国会中継を観ていて勝手に学ばせてもらっている。まあその内閣総理大臣は誰なのか、それを明言するかは緊張感を持って早急かつ慎重に検討を進めて参りたい。

いずれにしても、必ずひろゆきをねじ伏せ、「論破王に俺はなる!」と、意志だけはありました。意志だけは。

それからというもの、僕はひろゆきのディベートを研究した。洗濯物を畳みながら、湯舟に浸かりながら、うさぎを撫でてすこぶる大きなくしゃみをしながら。

結論から述べると、無理である。
ワンピースのルフィーは海賊王になるのにかなりの時間を要しているようだが、論破王への船旅はあえなく終わった。当然、論破界における「新時代」の幕開けもくそもない。
「新時代はこの未来だ。論破界全部変えてしまえば(変えてしまえば)、、、ジャマモノやなものなんて消してこの世とメタモルフォーゼしようぜ……」的な意志だけが先走っていたのである。

それにしても、なぜ西村博之という人間はここまで知識の引き出しが豊富で、完璧な論理展開ができるのか、、常人には到底かなわない。

ひろゆきは、相手が口にした矛盾点をひろう上手さがある。そんなこと、頭の回転がキレキレのひろゆきにしかできないお家芸だ。

(いまのところ)日本人で165キロを超える球は大谷しか投げれないように、(いまのところ)日本ではひろゆきにしか操れない「魔球」がある。僕が論破界の佐々木朗希のような期待の若手ならいいが、僕は所詮「村の牧人(レベルの庶民)で、しかもうさぎ、、、アレルギー」である。

ということで、ひろゆきを論破するという夢、破れたり。

いや、待てよ。ひろゆきがあまり知らないであろうテーマなら、こちらに軍配が上がる可能性があるのではないか。ひょっとしたら、ひょっとするぞ!

例えば、「来季のカープ(新井監督)は坂倉をサードにコンバートし続けるべきか」とか、「英語を話す藤井風と岡山弁で話す藤井風、どちらが色っぽいか」、「うさぎアレルギーの人間がうさぎを飼うメリットはあるかないか」など、ひろゆきの知りえないことで議論すればいいのだ。

ひろゆきくん、お疲れ様です!

…「それってあなたの感想ですよね?あと、なんかそれ議論して意味あるんすか?

という声が西の彼方(花の都ことパリ)から聞こえてきそうなので、この辺で終わらせておきます。

…「なんだろう、逃げるのやめてもらっていいですか?

僕の心の中に常時在住するリトルひろゆきにこうして論破され続けている限り、僕は一生論破王にはなれないだろう(なんだろう、勝手に住むなら家賃とか払ってもらっていいですか?)。

この投稿は「写像」(=なかったこと)にしてくださいね。

…「シャゾーって何すか?

こうしてリトルひろゆきがいると、メンヘラ彼女ができたときくらい面倒くさいが、強く現代社会を生きることができる。心に論破王を忍ばせる習慣、非常におすすめ。

いずれダメもとでいいから僕のリトルひろゆきとパリのひろゆきとでディベートさせたい。あと、うさぎアレルギー治したい。

おいらの飼ってるうさぎさんです。うひょ


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