日頃から「個人店である価値」とか、「個人店の良さ」とは何かを考えている。
資本のないお店がカフェチェーンと同じことをしていても勝てっこないのは明らかだ。

その中でもお客さんとの距離感や関係性は、一番の魅力ではないかと思っている。
常連のお客さんだけではなく、初めて来られた方でも話が盛り上がることはよくあることだ。
話が盛り上がり、他のお客さんも話に参加してくると、何とも言えない一体感に包まれる。

しかし、いつもこうなるわけではない。

こういった状態になるのは、話しやすいお客さんや共通の話題があるなどの条件が揃わないといけない。
我々としても、あくまで基本サービスがあった上で成り立っているので、他のお客さんを放置してまでおしゃべりするわけにはいかないのだ。

そこで新たに考えついたのが、「珈琲屋」ではなく「交流屋」という商いである。
文字通り売っているのはコーヒーではなく、安心して他者と話せる時間と価値だ。
もちろんコーヒーとお菓子はついてくるが、メインは交流そのものなのである。

「全く意味がわかりません」という方に具体的な話をしよう。

参加人数は４人限定で時間は１時間半。
通常の営業時間外に行う予定。
友人など複数での参加はお断りさせていただこうと思う。
あくまで趣旨は一期一会の交流だからだ。
特にテーマを用意するわけではないが、ファシリテートする人間が話をバランスよく振りながら進めていけたらと思っている。
最初は当店に来ているお客さんに絞ろうと思っているので、他の参加者に対して一定の信頼も担保できるのではないだろうか。

これは自分にとっても仕事であると同時に、一番楽しい時間にもなるだろう。
当然ながら、こんな仕事を増やしても儲かりはしない。
しかし、収益と豊かさや楽しさは別の尺度だ。

個人店の最大の良さとは、豊かさや楽しさを荒稼ぎできることではないだろうか？

＊気になる方は直接お店にきて、お問い合わせください。

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こんな儲からない事業がやれるのも、コーヒー豆をお取り寄せしてくださるお客様のおかげです。
ご支援方法としてはnoteのストアから商品をご購入いただくことが一番かと思われます。
どうぞ、よろしくお願いいたします。