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#80 カフェで卵トーストモーニング / 隣の席からいい話

気になっていた初めての珈琲店へ、モーニングを食べに行った。
モーニングには遅い時間だったので、お客さんがおらず、私1人。

静かな店内に心地いい音楽が流れて落ち着く。

たくさんのモーニングメニューの中から、バタートーストと迷った末
卵トーストとホットコーヒーを注文した。

バターを塗った厚切りトーストに切り込みを入れて
そこに卵ときゅうりが挟んである。

トーストのお皿には、小さなサラダとグラノラ入りヨーグルト、
皮ごとカットしたバナナも一緒に盛りつけられていた。

カップからはコーヒーのいい香り。
今日も幸せ。


卵は、タルタルソースのように卵を小さく切ってマヨネーズで和えている感じ。
ヨーグルトには、グラノラの他にかぼちゃの種が一粒。


カフェへ行くときは必ず本を持っている。
コーヒーを飲みながら読んでいたらランチタイムになり、
会社員らしき制服姿の若い女性2人と男性1人が入ってきて、
ついたてで仕切られた隣の席に座った。

そこから聞こえてきた言葉。

「これから自分を知る旅が始まるから。
弱かったり苦手なところがわかってくる。」

本を読んでいたが、何か深い言葉に思わず頭を上げた。
すぐ隣なので会話が聞こえてくる。


30代くらいに見えた男性が、新入社員の女性と話しているようだった。

『後輩は先輩に迷惑かけるものだし、
それを別の形で恩返ししたらいい。』

『迷惑かけたと思っても、返すチャンスはあるから。』

女性の話をうんうん、と優しく相槌を打ちながら聞いていて、
こんな喋り方をする男性もいるんだな、と好感を持てた。

男性の言葉が心に響き、会話が気になって
だんだん本に集中できなくなってきた。


『ミスしても怖がらないで。』
『怖かったりするだろ?
悩みすぎないように気をつけて。』

話の合間に笑い声も混じり、穏やかな空気が流れている。
『他に何か聞きたいことない?』と聞いてあげている様子。


『こっからが山だなあ。
コツや段取りあるけど、わかってなくて当たり前だから。』

女性が『わからないことも増えてきて、聞きにくいです。』

『わかるわかる、全然おかしくない、それ。』


私も「わかる、わかる」と心でうなづく。
私も転職したてで、オープニングスタッフなので、
一緒に働いているのはみんな同期。
私たちも何が不安かって、わからないことが不安。

みんな同じなんだな。私と一緒だ。


いい先輩。
こんな風に受け止めてくれたら、安心して仕事することができる。


ミスするのが怖いとか、
わからないけど今さら聞きづらいとか、
迷惑かけちゃったな〜と気にするとか、

みんなあるあるだ。
職場仲間との話にも出てくる。

誰しもあることだと思うと
自分を責めすぎることなく気持ちも軽くなるし、
お互いがこうやって理解し合えると、
変に勘ぐったり萎縮せずに伸び伸びと仕事ができるのでは。


私が心がけているのは、
マイナスの気持ちは出てくるけれど、それは仕方ないよと認めて、
その後はそっちへそっちへ頭を突っ込んでいかないこと。
居心地良くない考えからなるべく離れること。

ずっとグジグジ考えなくて済む楽しいことを作っておく。
私なら好きな動画、好きなアーティストを観る。
そんなこと。



🌱お読みいただきありがとうございました( ͡° ͜ʖ ͡°)












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