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【初体験】僕がコーヒーを淹れるのは、

コーヒーを始めようと思ってAmazonで注文したスターターキット。

「コーヒー器具 初心者」

と検索し、選んだのはHARIOのサーバーやドリッパー(V60)、フィルター、ミルだった。5,000円前後で揃ってしまうから驚きだ。

今か今かと首をながーくして待っていると、先に届いたのはフィルターとミルだった。豆はもうすでにカルディで買っていた。
しかし、サーバーとドリッパーが届かない。

おかしい。

メールボックスを開く。

「発送が遅れています。」

これではいつまで経っても飲めない。早く淹れてみたい。飲んでみたい。うずうずが止まらない。

我慢できなかった。

「マグカップ フィルター直乗せ抽出」

これでいけると思った。ドリップパック式である。マグカップにフィルターを乗せ、粉を投入!そしてお湯を注いだ。

もちろん安定しない。粉もお湯についている。でも関係ない!

飲んでみる。

おいしい。

今思うと、なんて馬鹿なことをしているんだと思う。でも、当時にして美味しかったのは事実だろう。

コーヒーを淹れるということは、めんどくさいことがいくつもある。

豆を計る。豆を挽く。お湯を注ぐ。

何回に分けて注ぐのか、どれくらいの量で、どれくらいの時間をかけて注ぐのかなど、計算する必要もある。
そして、出来上がったものが必ずしも美味しいとは限らない。
濃かったり、薄かったりしてしまうこともある。
だから、コーヒーを淹れることをやめてしまう人もいるかもしれない。

それでも僕がコーヒーを淹れるのは、まるで生き物を育てているかのような感覚になるからなのかもしれない。

その原点がドリッパーがなかったあの日、初めて味わった感覚にある。

豆を計る、豆の顔を見る。

挽く、手応えを感じる。砕けた時の音、香りを感じる。

お湯を注ぐ、粉の膨らみや泡の出方を見る。

サーバーに落ちる音を聞く。

その一連の工程の中でしか得られない体験がたくさんあった。

初めて豆を挽いた時の「ごりごり」という音が気持ちよかったこと。
意外と力が必要だったこと。

お湯を注いだとたんに、粉が膨らみ始めた時の驚きと感動。
喫茶店にいるかのようないい香りが部屋中に広がったこと。

やっとできたという達成感。

ちょっぴり味が薄かったこと。

それでも、美味しいと思えたこと。

それら五感で感じた全てが、僕にとっての「コーヒーを淹れる魅力」である。
コーヒー豆の顔や、膨らんだ粉がどこか愛おしいと思えてしまう。

そんな特別な体験を多く人に味わってほしい。
そして、自分で淹れたコーヒーの美味しさを感じてほしい。
コーヒーの旅に、いっしょに出かけてみませんか?

【Next・・・】
ドリッパーを使ってコーヒーを淹れてみよう!

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