やまおみさき

caféひそひそ店主 / 田舎の小さなカフェでひっそりとお菓子を作って暮らしています

やまおみさき

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最近の記事

春のサンドイッチ

春のお彼岸とともにカフェの繁忙期がやってきて気がつけば日記を書くのを一ヶ月も明けてしまった。忙しいあいだは仕方ないと言い訳しつつ、毎度こうやって日記からフェードアウトしていくので少し反省。 クリスマスやバレンタインの時期はお忙しいでしょう? とよく聞かれるけど、うちの店の場合一年で一番忙しいのは春、いわゆる観光シーズン。 お彼岸の頃の春分の日からはじまり、春休み、桜な咲いて花見の時期、ハイキングにぴったりの四月、そして五月のゴールデンウィークまで。冬のあいだのんびりだったカフ

    • 花を愛でる

      すっきりしないお天気と冬のように寒い日が続くこの頃。それでも気持ちは少しずつ春に向かっていて、バレンタインを過ぎてからは庭や畑に出たり、室内でも花を飾ったりお菓子や料理に使ったり。 他の花たちより一足早く、二月のまだ寒いうちに咲く梅の花を見ると、その年一番最初に春を感じる。今年の二月は雨が続いてなかなか野良仕事が出来なかったけれど、二月の終わりにやっと畑へ。 梅の花が咲いたら、今年は梅の花のシロップを仕込もうと思っていたのだ。 妹の畑の脇にある梅の花をもらってきた。本当は

      • 林檎の菓子

        いつも果物の旬のはじめは、カフェのメニューのデザートやお菓子にどんなふうに使おうかと考えるのに忙しいけれど、旬の終わりに近づくと今度はいまのうちにたくさん食べておかないと!とあわてて自分の食べたいものをどんどん作る。 冬の間たくさんのお菓子に使った林檎の季節もそろそろ終わり。この数日はりんごを使って、これで最後かなと思いながら気の済むまで林檎の菓子作り。 私の大好きな紅玉りんごは生で食べると固くて酸味が強いけれどお菓子にすると絶品で、見かけるとついつい買ってしまう。赤色が

        • 柑橘たち

          先日、金柑のコンポートを仕込んだその週末に、わが家に大量の柑橘が届いた。知り合いの農家さんに、村のご近所さん2軒、そして明日香村のお世話になってる方からも。レモンやオレンジ、デコポンなど、たくさんの柑橘で溢れかえる店のカウンター。なんとも幸せな景色、それに柑橘類の黄色やオレンジ色は見ていて元気が出る。 そんなわけで先週からたくさんの柑橘たちでお菓子やシロップ、コンフィチュールをどんどんどんどん仕込んでいる。オレンジはママレードに、沢山あるレモンはシロップとマドレーヌとレモン

          金柑のコンポート

          2月といえば国産の柑橘が旬真っ盛り。地元の産直市場はバレンタインフェアやいちごフェアならぬ柑橘フェア状態で、売り場一面が柑橘で埋め尽くされている。お隣の和歌山県が柑橘の生産が盛んでたくさん入荷するので、地元産のも合わせて本当にいろいろな種類の柑橘が並んでいる。 先週私の大好きな金柑が出ていたので仕事で使う分と合わせて自分用にも買ってきて、金柑のコンポートを仕込んだ。 毎日少しずつヨーグルトに入れて食べている。シロップごと炭酸水で割ればすっきりとした金柑のドリンクが出来るし

          金柑のコンポート

          蟹のクリーム煮

          去年の年末、買い出しのときにお正月気分でちょっと奮発してスーパーの冷凍の蟹を買った。足の部分はお正月にしゃぶしゃぶでいただいたのだけど、冷凍のまま残しておいた肩の部分で昨日のお夕飯にクリーム煮を作った。 蟹の食べ方ではクリーム煮が一番好きかもしれない。もちろん港の近くの高級蟹食べ放題とかならシンプルな食べ方が断然美味しいんだろうけど、海のない奈良ではまずありつけないので、たまの贅沢に冷凍の蟹で作るクリーム煮はご馳走だ。 流水で半解凍くらいにした蟹をオリーブオイルでさっと炒

          蟹のクリーム煮

          今年やりたい10のこと

          昨日は立春、暦の上では春だけど朝起きるとこの冬初めて雪が積もっていた。うっすらと雪景色と呼べるほどではなかったものの、明るいのにしんと静まりかえった雪の朝は特別な感じがして好きだ。 すてきなお題があったので今年の目標について書いてみる。 去年の目標は「無理をせずマイペースにやっていく」というのだった。コロナ禍があけて世の中が動き出した去年、うちの店は無理をせずマイペースにやっていこうと思っていた。プライベートでは「断捨離をして部屋を片付ける」。どちらもそこそこ出来たような

          今年やりたい10のこと

          チョコレートの匂いの厨房

          今日から2月。 2024年が始まってからあっという間に1ヶ月が経ってしまった。1月は大変な年明けだったけれどあれから1ヶ月が過ぎると思うと、少しでも早く全ての方に日常の生活が戻ることを祈るばかり。 1月のカフェは一年の中でも比較的のんびりとした時期。寒くて客足は少ないし、とくに田舎にあるうちの店なんかは観光シーズンでも無いのでひっそりとしていて週末だけの営業にしてるけれど、今年は何故か年明けからカフェが賑わっている。本格的にコロナ禍明けの影響かなと思ったり。 例年カフェ

          チョコレートの匂いの厨房

          田舎のカフェ暮らし

          田舎のカフェの暮らしを日記に書いてみる。 エッセー集や雑誌のコラムなんかで暮らしのこと、特に食べ物や日々の料理について書かれたものが好きでよく読んでいる。 その人が毎日どんなことを思って料理をし食べているのか、一緒に商店街へ買い物に行ったりお台所を覗き見している様な気持ちになってとても楽しい。 もしかすると田舎でカフェをしている私の生活も、毎日どんな暮らしをしているんだろう、と興味のある方もいらっしゃるかもしれない。 と、思い立ちエッセーのような日記のようなものをつけてみ

          田舎のカフェ暮らし

          うさぎのショートブレッドとお店のロゴの話

          「お店のロゴマークがうさぎなのはなぜですか?」 と、たびたび聞かれます。最近も何度か質問いただくことがあったので、今回はひそひそのうさぎのモチーフのお話を。 caféひそひそのロゴマークになっている「うさぎ」ですが、実は「うさぎのショートブレッド」がモチーフになっています。 店をオープンしてすぐの頃、出店していた小さなマルシェで、外国のデッドストックのクッキー型に出会いました。シンプルなフォルムと理想的な大きさのうさぎの形のクッキー型で、このクッキー型を使ってお店の定番商

          うさぎのショートブレッドとお店のロゴの話

          caféひそひそ

          本日は私が店主をしております小さなカフェを紹介したいと思います。 caféひそひそがあるのは、奈良県橿原市下八釣町という昔からの農村地域。 万葉集でも有名な天香久山(あまのかぐやま)の麓、藤原宮跡のすぐ近く、山と田んぼに囲まれたとてもおだやかなところです。 2015年お隣の明日香村でオープンした後、3年後の2018年に現在の場所へと移転しました。 (カフェをはじめた経緯なども、また先の記事でお話できたらと思います) カフェの店内はカウンター席が10席のみのこぢんまりとし

          caféひそひそ

          はじめまして。小さなカフェの店主です

          こんにちは、はじめまして、やまおみさきです。 奈良県橿原市のはしっこで『caféひそひそ』という小さな店を営んでいます。 文章を書くのは不慣れですが、お付き合いいただけたら嬉しいです。 noteをはじめたきっかけ 店をはじめてから来年の春で9年になります。10年目という節目を前に、私自身も何か新しいことを始めてみようかなと思ったのが一つめの理由。 もう一つはレシピを載せる場所があったらいいなという思いから。 今は動画配信が主流だったりしますが、なんとなく私やひ

          はじめまして。小さなカフェの店主です