#45 桜最前線レポート2022(河津桜編)
今日、満開に近い河津桜を見てきた。(写真はすべてノンフィルターでお送りします)
1年ぶりの河津桜は、遠くから見ると濃い!と思って。
でも近くで見ると、薄ピンクで可愛らしい。(ソメイヨシノほど薄ピンクではないが)
ここはすぐ横が海で、(横に防波堤があるくらいだから、歩いて5分で海の地)いつも風が強い。
だからいくら暖かくなったとはいえ、体感の気温は低いし、ずっといると冷えてくる。
ということを毎年来ているから、知っている。
なので防寒バッチリで来た。
お母さんと子ども二人で見に来てた子たちは、寒い寒い言って揉めていた。
奥には火力発電所。
この火力発電所が管理している河津桜たち約50本。
先日の地震では、県内の火力発電所が軒並み被害を受けて停止する中、唯一、幸い被害がなくて、きっと、先日の停電危機の時、他をカバーするべく、稼働要請なんかもあって、めっちゃ頑張ったんだろうなと(裏は取ってませんが、先日の停電危機のとき、他の火力発電所が発電力を上げているというニュースを聞いたので)思いながら見上げる。
噂では、2011年の震災のとき、津波をかぶって、根っこは海水に浸ったという。
普通に考えれば、木々は潮を被ったりしたら、枯れてしまう。
市内の他の津波被害があった地域でも、防砂林として昔から植えられていた松林が枯れてしまって、ボランティアなどの手によって、植林などが行われている。
この話はキートスも関わっている、新舞子の浜に10本のクロマツの苗が植えられる《木を植える音楽》の話などもあったので、よくわかる。
しかし、震災の年から、別に何事も無かったかのように咲いていると。
これが、実は、私が毎年見に来る理由だったりするのだけど、
別に 何事も無かったかのように 咲いている
あの震災が、人々に深い爪痕を残したけれど、感傷でも健気でもなく、ただ咲いている。
そんなスタンスが、孤高ともとれて、憧れで、好きで、自分に合っていて、キートスをここ(河津桜のこの名所から車で5分)に構えて、8年。毎年必ず見に来る。
いつか、あの震災のときの河津桜の様子を、詳しく火力発電所の人にインタビューしてみたいのだけど。
駐車場もめちゃくちゃ広くて、どこに停めてもよくて、枠線などもなく、決まりがないものだから、がっつり桜の木の横に横付けしてる車がある。
ボディに社名のようなものが。
見ると、デイサービス。
そうか、歩くの大変なんだろうな。歩けないのだろうな。
とか思う。
そうかと思えば、今度は750ccバイクを横付けして、「バイク越しの桜」みたいなのを撮ってる人もいる。
一応、花壇のようにはなっているけど、入って桜に近づいても全然大丈夫みたいで、接写してる人もいる。
いやー、みんな自由でいい。
桜の感じもあいまって、ほのぼのとする。
急に暖かい日が来ると、すぐ開いて咲いてしまうから、絶対見逃すまいと、火力発電所の公式ブログをつぶさにチェックしていた。
そしたら、27日に満開宣言してた。(いつも開花宣言や満開宣言を公式にブログで出してるのです。)
私も全体を見回したり、至近で愛でたり、いろいろな角度から眺めたりして、今年も河津桜、満喫した。
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