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寒いけど温かい冬の日々 過去日記 2016

某日


和室のソファが届く
グレーのファブリックの生地を
選んだのだが設置してみると
色合いもいい感じだった


本を読んでいるとカーテンが
柔らかく風を運びページの上で
光が舞う



日が落ちてからは寝室で
ふとんシネマを読み始めたら
彼が帰ってくる前に
読み終えてしまった

彼は土曜日で
電車の本数も少ないので
十時半頃帰ってきた
めかじきの煮物とゴボウサラダ
間宮兄弟を少し観る


彼は沢尻エリカが
好きだ
一緒にお風呂に入り
血が混ざると美人になるとか
そういう話をする


彼にも帰り道で話したのだが
この家に来てから
なんとなく現実感が薄く
ふわっとしていたのだけど
やっと
ちゃんと生きているような
気持ちが甦ってきた


それは躍動感とかそういう事でも無くて
退屈だったり
時間が長かったりもするのだけど
そういう、ボンヤリとした
孤独を携えた時間の流れは
ずっと、日常として寄り添ってきた
ものでもある
そういう感覚を忘れていたのでは
なく
取り戻してきたような感じ
倦むべきものでもない



それにしても
都立家政にいた頃とは1日の
時間の軸までも変わってしまった
空間が広くなったら
費やす時間まで膨大に広がった
感じ
結果的によく動きもするが
よく食べてもいるので
身体まで大きくなった
ても痩せる努力はしない
寿命をまっとうするまでは
好きなように好きなものを食べようと思う



彼を迎えに行くと
ホームを歩いている姿がすぐに
分かった
なんか
知らない人に紛れていても
可愛いオーラが出ているのだ
頭撫でてオーラ、とも言う


某日


お天気は曇り
ひび割れの薬を買った

冬の物語が読みたいと思い
大きな森の小さな家を読み始めたら
ほんとに冬のお話だった


本に呼ばれたのかな
ムーミン谷の冬のお話も読みたい


彼とイチゴを食べた
甘くて美味しかった
イチゴって形が可愛いだけじゃ
ないんだな
ちゃんと果物の生命力みたいなものも頂いた感じ



夜からは都心でも雪が積もるという
さっきゴミ出しに行くと
外は冷たい雨


お雑煮を食べ、今日から始まった
香取慎吾と上野樹里のドラマを
見た
樹里ちゃんはショートヘアが
似合っていた
何気に背が高いので
ロングカーディガンもかっこ良く
着こなしていた

昼間は間宮兄弟も観た
ヒビケアして寝よう
彼はソファの上に
寝転んで
いないいないばあにきゅぴきゅぴ
喜んでいた



某日


天気予報の通り雪になった
この冬、そしここに来てから
初めての雪
ひび割れの薬はよく効く


彼の朝うどんは続いている
今の所、おうどんばかりで
トーストやごはんはまだ食卓にあがっていない


土鍋はあったまるまで時間がかかるので
ガス代が心配



純は大きな森の小さな家の話を
彼にする
とうもろこしの人形のお話が
ローラが健気で涙ぐむと

彼はそんな自分が可愛いんでしょと肩を震わせ笑っていた
それ以外考えられないそう

って
いったい純の事をどう認識しているやら


夕飯はクラムチャウダーを作った
ドンキは雪のせいか空いていた
いつもより夕暮れは明るかった
多分、雪灯りというのか雪が
反射していたからかもしれない



ほうれん草やゴボウのポタージュも作ってみたい
またまだ、やりたい事が沢山


彼は純ちゃんがいないとさみしいと言って
ひとりでは中々寝つけない



お風呂は登別温泉の入浴剤を
入れて一緒に入った
入浴剤で思い出したけど
入浴剤とメモしたつもりが
開いてみたら
乳幼児になっていた
ある意味、最近の彼だ
純のセーターの中に顔を潜らせてかくれんぼしたり
いないいないばあをやりたがったり



月9は有村架純と高良健吾
他には高畑充希ちゃんや森村葵ちゃんが出る
好きな女優さんばかりかも

純が思うに
奇抜な化粧をしたりオンザ眉毛に
しても
オシャレになるのが芸能人
一般ピープルだとその差は歴然


某日


彼を見送り布団に潜り込む
雪かきの音がして目覚める
駐輪場の雪は凍っていた


それでも和室は光が差し込み
ソファでみちくさを読む
彼は寝椅子と呼んでいる


SNSで知り合った20歳年下の旦那さんに構って貰えないという
51歳の主婦が悩み相談に出ていた
純はしあわせだなと思った
彼が甘えてくれて


ヨナナスを使った
バナナがねっとりしている
食感はアイスクリーム


彼が電車で足が冷えるというので
純のスパッツを履いたらどうかと
思ったが
そうか、それだとトイレに行ったら全部下げないとダメなのかと
気づく
男の人用のあったかいももしきが
必要

彼は脂肪がないから
冷えるのだ



渡部篤郎と蓮佛美沙子さんのドラマを見た


某日


ユーカリは安眠効果があるのは
知っていたが
花粉症にもいいらしい


小さな鉢を買ったけど大きく育つといいな
彼シュークリームを
買ってきてくれた
美味しかった
ありがとう、


夕飯はもやし炒めとカニコロッケ

わたしを離さないでを見る
お風呂は別府温泉
白濁の湯


彼は最後に冷たい水を
かけると湯冷めしないというのを
知らなかったみたい


純が上がる時は日頃の鬱憤を晴らすように思い切りかけていた

明日は午後から雪の予報
純は重力の虹を読んでみたいのだけど
絶対読まないと言われる
でも外国文学は昔、赤毛のアンとか
小公女とか読んでいたのだ


確かにピンチョンはハードルが
高いけど
明日はゆっくり寝られるね

1週間お疲れ様でした



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