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地に足のついた「仮説検証」とは? [着実に前に進める店舗経営の基本]

店舗経営で、着実に前に進める”やってみる”とは。
がむしゃらに一生懸命頑張るだけではありませんし、思いつき行き当たりばったりで好きにやることでもありません。
(”思いつきで自分で好きにやりたい”が、ありたい姿である場合を除く)

何を知りたくて、何を確かめたくて、それを行うのか。そのコミュニケーションをとるのか。そのメニューを出すのか。その伝え方をするのか。


その目的を(ある程度でも)明確にして(しながら)やってみなければ、お客さんからしたら、お店は他にも星の数ほど選択肢があるので、前にはなかなか進めません。
逆に、意図を持ってひとつずつ営めば、辛くて逃げ出すこともありませんし、失敗も(こそ)前進・経験・唯一無二の自分の糧、になります。

さらに細かくすると、

1:[ありたい状態・ビジョン]こうなりたいを描き、絞る(初回は足を使ったリサーチで補完)

2:[仮説の設定]そこへ向かうための、意図のある打ち手を設計する

3:[仮説の検証]実行して検証する

4:振り返る→兆しが見つかる

また意図して打ち手を設計して…
常にこの、

意図して→実行して→振り返る

があれば、
立ち止まることはありませんし、
実行した結果が芳しくなくても、その要因がわかるので、確実に前に進めます。

自分というひとりの人間の心を反映したビジョンを叶えるにあたり、必ずうまくいく方法や、正攻法は、基本的にありませんし、誰にもわかりません。(明確な流行りやトレンドなどを除く)

だから、目の前の事実たちから「仮説」を捻出し続けて、打ち手により検証していく事が、「店舗の営み」です。

あれもちがうか、これもちがったか、これは反応あったぞ!なるほど!という具合に、たくさんの仮説を検証していきます。

ともすれば手段的、お客さんへ迎合的になりがちなこの仮説検証ですが、この際大切になるのが、以下の内容です。


・”ラウンド・ゼロ”に還る事

売上をあげたい。という命題があったとします。
そこですぐに、メニューはどうする?商品・サービスはどうする?と、考え始める事になりますが、その傍には「常に」立ち帰る事業コンセプトを置くことが大切です。

そうして、ひとつふたつ上の概念に立ち帰る事で、目的である「売上をあげたい」を実現する為には何をすべきかが、程なく絞られて、優先順位が決められます。

上流から下流へ流れを整理すると、例えば、

コンセプト→命題(issue)”売上をあげたい”→商品・メニューの売上設計

だけではなく、
コンセプト→命題(issue)"売上をあげたい"→商品・メニュー以外の売上設計

もあるかもしれません。

最も上流=ラウンド・ゼロに立ち返った時、じゃあその別の延長にどんな打ち手があるか。
これを整理するために、もれなく打ち手全体を把握するために、ロジックツリー(イシューツリー)がとても役に立ちます。これはググれば4億個くらい記事ありますね。

 自分の言葉→コンセプト

そもそも、「何でこの事業をやっているのか」「どうありたくてこの事業をやっているのか」等を込めたコンセプトが無いと、迎合と消費の波に呑まれて見失う日々しか、待っていません。いつか、先が見えなくなり、燃え尽きます。
(あるいは、やりたいことをやり切った時にも停止してしまうので、あらたなビジョンが必要になります)

コンセプトが決めきないので、コンセプトを決める為にまずはやってみる、も良いかと思いますが、その場合も、期限とタスクは明確に自分で設定して営む事は必須です。
そうしないと、売れる物を売るだけの、誰でもできる「自分不在」事業に流れて行きます。

これが、前に進める”やってみる”の一つの方法です。
ロジカル(左脳)と問答無用で好きな事(右脳)と両方を使って、「お客さんとの双方向のコミュニケーションで」確認しながら、進めることとなります。
時には、あれこれ考えずに思いつきの”問答無用で楽しいこと”の方が近道だったりもしますし、素直に楽しかったりも、します。
時に応じて、これらのバランスが取って行動をすると、自分も楽しく、目に見えて前に進めるではないでしょうか。
 

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