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コーヒー現像 64本目

普段使っているライカ3fというカメラがオーバーホールから帰ってきました。
今回依頼したのは某「バルナック修理専門店」というお店。
3fというカメラはライカのカメラの中でも人気のないバルナックタイプと呼ばれるタイプで、専門で修理されるというのは相当ニッチでビジネスとして成立しているのか心配になるほどです。
ただ戻ってきてシャッターを切った感触は「過去最高」。これまでオーバーホールをお願いしてきたいくつかの修理店と比べても断トツに良いコンディションです。
小さなファインダーは見違えるように綺麗になり、シャッターは静かにシュトっと落ちる。
当たり前のことのようですが、製造から70年近く経ったカメラが今も当たり前に使えるのは本当にありがたいことで、修理職人さんの存在に心から感謝です。

というわけで、それでは本当に直ったか確かめよう!というのが今回の64本目のお題。
カメラ…ライカ3f
レンズ…ライツ エルマー50mm f3.5 (イエローフィルター装着)
フィルム…ROLLEI RPX 100 (ISO感度200として露出決定)

…待って、62・63本目の記事は?
はい、記憶の彼方に消えました。

【現像】
水 400ml
インスタントコーヒー 小さじ6
炭酸ソーダ 小さじ4
ビタミンC  小さじ1

現像時間 13分 ←寒いのでいつもより1分長くしました
攪拌 15秒に1回 1分に1回は逆回しをして液の均質化を図る

【停止】
水 400ml
6回攪拌して排水
これを3回繰り返す

【定着】
水 400ml
チオ硝酸ナトリウム 小さじ4

【停止】
水洗 2分間
最後にドライウェル キャップ0.25杯を添加

【今回の留意点】
冬で寒いので、室温を高くする。
器具やフィルムは室温に馴染んでから現像開始。
水温も15℃だったので、室温に慣らして20℃まで上げる

【結果】
これまで見られたシャッター不調はない様子。オーバーホールは完璧。
ただ…画面中央に…霊が漂っていますね(笑)
過去何度となく登場した白いモヤ。

出る時もあれば出ない時もある。
水と成分の量は概ね一定。
現像液の成分のムラはありそうだけど、容器をひっくり返してもいないのに真ん中だけ薄いからちょっと違うかも。
水温のバラツキもありそうだけど、冬に出やすいとかそういうことでもないから季節は関係ない。
現像道具を片付けながら考えていたら、現像タンク(ベルトリール式)のベルトを拭いていた時に布がベルトの端っこにやたら引っ掛かった。ベルトが劣化してベルトの端にあちこちヒビが入っている。そういえばベルトも硬くなって真ん中が反っているような…

もしかしたらベルトがフィルムに当たっているのかも。
だとするといよいよベルト式を卒業してステンレスタンクを使うかぁ。。。
あれこそ上手く巻くの大変なんだよなぁ。。。
お化けの方がまだ良かったな(笑)

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