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「手放す」ことで見えてくる本当の自分|働きながらアメリカMBA挑戦記 #4

アメリカで管理職として働きながら2歳の子育てをし、コロナ禍にオンラインMBAを始めました。


3年かけて去年の12月に修了したのですが、その修了間近に最大の闇に襲われました。



最大の闇とは


2023年の11月には卒業の課題として今後のキャリアプラン、5カ年計画などを提出することになっていました。

それなのに、
もう卒業するというのに、
私にはビジョンが全く湧いてこない。
終わる喜びより、焦る気持ちしかない。


仕事への新たな情熱が湧いてこないし、転職したいとか、昇進したいとか、何かを起業したいというポジティブな野心もない。


MBAに費やしたこの3年間の苦労は何だったんだろう…。


勉強部屋に閉じ込められて、すべてが止まったままのような感覚さえしてくる。


いくら考えてもどんどんネガティブになっていって、そこから脱出する方法が見つからず、気づいたら丸々1ヶ月は絶望の中にいました。


もう1人ではどうすることもできないと思い、以前お世話になったコーチを頼りました。





答えは自分の中に


コーチとのセッション、そして自分自身と向き合うことで、自分に覆い被さっていた厚い雲がどんどんと晴れていきました。


そもそも私は固定概念という罠にハマっていました。

MBAを卒業したら上を目指すべき”という考えに囚われていた。



どん底にいる私を救ったのは、MBAそのものが私の目標で夢だったという事実に立ち返ることでした。

MBAをやったら新しい目標が見えてくるはず、卒業したら起業したり昇進を目指すべきっていう思い込みが間違ってたし、自分を苦しめいていたんだと気づきました。



私はMBAをやりきったこと、そのものに満足してたんだ!それでいいんだ。



次に行くための手段じゃなくて、私にとってはアメリカで英語でのMBAに挑戦して学位を取ることそのものが、大きな夢であり大きな価値だった。


それに気づけた時、心から安堵しました。


そして今後のビジョンが段々と見えてきて、自分が何をしたいとか自己成長よりも、チームや部下の成長や組織を育てることに興味がある自分に気づけました。

自分が繊細で内向的だからこそできるコラボレディブ・リーダーシップを生かし、聞く力、寄り添う力を大切にして人や組織を育てて導いていくこと、それが私のキャリアプランでありこれからのビジョンだと考えられるようになりました。



振り返ってみて


当時自分を1番苦しめていたのは、世の中のこうあるべき、こうすべき、という考えから作り出された社会通念であるとともに、それを無意識に信じ切ってしまっていた自分自身にもあると気づかされた出来事でした。


それを手放せた時、達成感と安らぎが押し寄せました。"よくやった"と自分を労い認めることもできました。それがあったから、自分が今後どう在りたいのかが見えてきたんだと思います。


あの苦しかった11月から半年が経ち、いよいよ今月は大学での卒業式があります。小さい頃からハリウッド映画で見てきたあの(帽子を投げる)シーンが経験出来ると思うと、今からとってもワクワクします。

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