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大失恋の話④ 大事な人。

この人でなければいけない、と言う人に出会う事は10年に一度もあるかないかの事と思う。
私にとって、彼はそう思わせてくれる人だった。

彼を幸せにしたい、と思った。

そのころ。先年亡くなった祖母の納骨のため、
父が新幹線に乗り不自由な体を押してでも出掛けたいと言う。
願いを叶えるため、私が実家から車椅子に乗せて付き添い、一泊の旅程を計画した。

彼に会ってもらう好機と思い打診した。

彼は予定が合う時間帯ならと言ってくれた。
父に、この人と結婚したいと話して彼の名刺を渡した。

私はそんな彼の誠実さを本当に嬉しく思った。

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