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【中堅教員✕道徳】若手教員が育つローテーション道徳のすゝめ

こんにちは、Hiroです。

道徳は年間35時間、週1時間必ずやります。しかし、一回一回の準備に負担を感じることはありませんか?

そんな先生に提案したいのがローテーション道徳です。

今年6月からおよそ3ヶ月間実践している
ローテーション道徳について
まとめてみます。

忙しくて道徳どころじゃない!と思っている先生方
日々の道徳授業について悩んでいる方
若手育成を任された中堅先生
学校に子どもを通わせてる保護者の方

が読んで、周りの子どもたちが少しでも幸せになる気づきがあれば…と願っております。

ぜひ5分ほどお付き合いください。


ローテーション道徳とは

道徳は年間35時間、週1時間必ずやります。
しかし、一回一回の準備に負担を感じることは
ありませんか?

そんな先生に提案したいのが

ローテーション道徳=学年で道徳の授業を回すこと 

です。

例えば…

11月1週目 1組Hiro 2組B子 3組太朗
  2週目 1組B子 2組太朗 3組Hiro
  3週目 1組太朗 2組Hiro 3組B子

というように、1つの教材を決めてそれぞれのクラスを回るということです。
またそれぞれは自分のクラスが専科の時間に
担当するクラスの授業を行います。
つまり、後ろには担任がその先生の授業を見ています。

そもそもなぜこれをやろうと思ったか

理由は2つあります。


1つ目 学年の授業力向上&学級経営力向上を目指したい

私が学年主任を担当している学年団は
私を除くと
平均教員年数 2.8年
という驚異的な若い学年です。

私は、
若い先生方から学んだり、その先生にしかない良いところを伸ばしたりとともに、
働きやすい環境を作りたいと常々思っています。


2つ目 学年教員全員で子どもを見たい

今教科担任制が高学年から徐々に広がってきています。クラス替えも2年に一度から毎年へ。それに伴い担任も1年間契約になってきています。

私が若手の頃はこのような流れが絶対に嫌でした。

なぜならば
クラスの全員を自分が預かる魅力や責任
について強く感じていたからです。
どの教科でもクラスで学ぶことで、教科の学びだけでなく、人との繋がりや集団として動くこと
について考えたり感じたりする機会を大切に
学級づくりをしてきました。

その機会が減ることが
小学校教員の魅力を減らすのではと感じていたのです。
そして、今振り返ると、この考え方で周りの先生方にたくさん迷惑をかけていたんだろうと感じることもあります。
きっと私は学級王国的な経営をしてしまっていたのだと……(この失敗談は次回以降noteに綴ります。)

しかしいろいろな失敗を経験したり、立場が変わった今、

クラスではなく、
学年全員の子どもたちの成長に関わりたい!
と心から感じています。
そのためにもローテーション道徳は実際に授業をして、子どもたちと一緒に考えられるとてもいい機会になっています。


実際にやってみた3つのメリット

①フィードバックをしてもらうことでメタ認知でき、【授業力向上】を目指すことできる

授業の準備はとても大変です。
そして道徳は、他の教科の授業とは【使う筋肉】が違うため、教えようとしてしまうことで失敗することがよくある教科です。
そして、その授業がよかったかどうか、改善点はどこかなど、自分一人で分析し次に生かせることが理想ですが、
今の学校現場では時間がとりにくいです

しかし、
後ろに見て貰う先生を用意し、
フィードバックを貰える環境を整えることで

自分の授業について
良かった点や課題を明確にすることができます。

そしてもらった意見は
来週の道徳の授業へすぐに活かすことができます。


②若手教員が指導助言役をやることで【学びをアウトプット】できる。

このローテーション道徳は、学びのアウトプットの場にすることもできます。
開始当初はHiroがどの授業も見せてもらい、一緒に指導助言を行ってきました。
現在は、その担任と授業した先生で
授業についての指導助言をし合うことができています。

子どもたちにも、大人にも共通することですが、
受動的な態度では成長はありません。

そして、人に物事を伝える時、
何がよい、悪いのか、よく理解できていないと
よい実践ができたり、人に教えたりすることは
できません。

自分が指導助言する立場を
若手の先生に作ることで、
自分が大切にしたいことやしていることに注目して授業を観たり、
自分が失敗や成功したこと、経験をもとに伝えたりすることができます。

まさに主体的な学びになります。


③【子どもの話】でコミュニケーションが取ることができる。

先生の仕事は忙しいです。
校務分掌や様々な処理や会議で放課後が過ぎていくこと少なくありません。
しかし、ローテーション道徳を始めてから、他のクラスや、子どもたちの様子がよくわかります。
そして各担任の悩みやアドバイスもよくできるようになりました。

先生も人間です。
時にはいろいろな愚痴をこぼしながらも、
子どもたち1人ひとりの幸せのために、
とコミュニケーションを取る中で

相手の考え方を知ったり
意外な一面も見えてきたりしました。

風通しのよい学年になり、互いの信頼や尊敬にもつながっていると感じます。


もちろん課題点もあります。

①週終わりに来週の予定を合わせる必要がある
 ▶慣れたら簡単ですが、予定が突然変わったり、抜けていたりすることでバタバタすることも…
②Hiroのクラスでやる時「うわ、今週ラスボスだー」と言われる。(笑)
 ▶一応、道徳の授業ではラスボスらしいです。
③若手同士では曖昧な指導助言になりがち
 ▶明確な指導はなかなか難しいです。基礎研究が必要だなあーと感じています。

などなど、完璧ではありません。
もっともっと工夫していく必要があるなあーと感じています。
学年主任として、
先生たちの考えや気持ちに立つことを
大切にこれからも
若い先生方から学んだり、その先生にしかない良いところを伸ばしたりとともに、
働きやすい環境を作りたいと思っています。

読んでくださった方の幸せに少しでも繋がれば幸いです。
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ありがとうございました(^^)


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