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「地元企業の手作りソーセージ開発ミッション」阿久根市職業体験型ワーケーションプログラム

中村学園大学 栄養科学部フード・マネジメント学科 大崎祭  

参加に至った経緯は「面白そう」というちょっとした好奇心でした。
私が所属するゼミの先生からお話いただき 5 人で阿久根市へ訪れることを決めました。
プログラムを担当している地域おこし協力隊の福嵜さんとは、ゼミの先輩後輩関係(2 期生と 5 期生)で、卒業された先輩の活動を知りたかったという理由も実はあったり。。

そして、私たち 5 人にミッションが託されました。「ソーセージの開発」

今回私たちがお世話になるのが株式会社三九という精肉店で初めての試みだそう、そしてもちろん私たちもほぼ初めての体験で不安がよぎりました。しかし、挑戦してみたいという気持ちの方が大きく飛び込んでみようと決意しました。

それから 12 月に入り阿久根市を訪れる前にソーセージの試作をしてみることになり、材料、手順、日程など 5 人で作戦会議をして試行錯誤しながらなんとかつくりあげることができました。
この段階で私たちはいいじゃん!と喜んで不安はありながらも日々を過ごし、楽しみと不安を持ちつつ、阿久根市に訪れる日は刻々と近づいていました。

そして、1 月 25 日。

阿久根での 7 日間ワーケーションプログラムが始まった。私はワクワクした気持ちで今ここにいます。一つだけ心配事があるとするならば、この楽しみな1週間があっという間に終わらないかということ。

そんな心配事はさて置き、新幹線と肥薩オレンジ鉄道を乗り継ぎ、未到の地阿久根へ到着。着いてすぐに、阿久根駅の雰囲気を味わい地域おこし協力隊の 2 人と出会いました。福嵜さんと桐野さん。

駅構内を一通り案内していだだき、すでに阿久根の魅力を全力で感じていました。
何やら楽しいぞ、、、
次に連れられて行ったのは PORTTOWN COFFEE ROASTERS (港町珈琲焙煎所)。リノベーションしておりセレクトされた特産品が多く並んでいました。そこへは何度でも訪れたくなるような居心地の良さを感じました。さらに阿久根市のキーパーソンと言われる“石川さん”とも初めて出会いました。

その後、4 日後に宿泊するイワシビルを見学し、地元にいる猫をモデルにしプリントされた T シャツをお揃いで着ている住民たちがいると聞きとても微笑ましく気持ちになったことを覚えています。

さて、今日から 4 泊する民宿ハヤセは想像を超えるものでした。五右衛門風呂や釜炊きごはんといった普段では体験することができない経験ができ、5 人でわいわいしながら自炊をし色々なことを話しました。今日の 1 日を振り返るだけでわくわくが止まらず、明日からもいい日になるように願って1 日が終了しました。。

2 日目
みんなで 7 時起きし、朝はドタバタしそれでも常に楽しい雰囲気。
ビーチクリーンを初めてしていい朝活でスタートした 1 日でした。そして、今回の大きな目的であるソーセージ作りが始まりました。初めての場所で初めて会う人たちとの交流は新鮮な体験で例えるならば、バイト初日の感覚。

1 日目の試作はなかなか上手くいかず食感を改善する必要がありましたが、明日からの試作も気を引き締めて頑張ろうと思います。

その後、“シノさん”という方とコーヒーを海辺で楽しみました。その方との会話はとても面白く刺激的で勇気がでるもので、また交流会で会えると聞き嬉しかったです。
そして、今晩は民宿ハヤセでの 2 日目の滞在。今回はみんなで BBQ、遅くまで盛り上がりました。各々食べたいものを買い作り食べきれそうもない量だったのですが、それもまた醍醐味だとなあと感じました。

3 日目
今日の朝はのんびりと始まり、朝日を眺めているとみんながドタバタと起きてきました。そして、10 時から「ハモ二カン」でミーティングを兼ねてコーヒーをいただくことに。とても素敵な空間でゆったりと過ごすことができたため、じっくりと作戦を練ることができました。

その後、ハーベストでの2日目の試作がスタート。前日と違い段取りをつかめており質が良くなったのを感じ、うまくいったことがとても嬉しかったです。その足で、港町珈琲焙煎所の石川さんのもとを訪れスパイスと香辛料をいただき、今日は人との繋がりを深く感じた日でした

4 日目
民宿ハヤセへの宿泊最終日。
今日は晴天で朝日が昇る前に起きることができてよかったなあと思い準備を始めることに。10時にはわらべ工房という陶芸体験ができる施設に到着予定であったためみんな今日も朝からドタバタ準備でした。このころから、5人での生活に慣れてきたなあとうれしく思っていました。

 そしてわらべ工房にて人生初の陶芸体験!家族経営をされているクロワラベさん家族でした。初めてでしたが、とても没頭できる内容で次回はろくろを使って挑戦したいと思いました。

午後からの時間は、フリータイムだったため長島に足を延ばしてみようとなりドライブに決定。道中、島娘という焼酎に出会い、ここにしかないと言われると買うしかないよね。長島は海に囲まれており天気も良かったためとてもその相性がよく海と空の広さに圧倒されました。途中で Stop By というカフェと針尾公園に寄り、休憩をはさみながら長島を堪能しました。

さて、今日一番の楽しみが交流会で、ジャンク・サーフ・コーヒーという場所で行われた。そこには、阿久根で出会った人たちや活躍している人、同じようにワーケーションプログラムに参加している人多くの人が集まって談笑していました。ここでは本当に充実した時間を過ごすことができ、私にとって大切な話を聞くことができたように振り返って思います。

「日本が面白くないから海外へ行くのではなく、海外が面白いから海外に行く」。本当にその通りだなあと実感しました。


5日目
今日から宿泊場所が変わって今日はイワシビルにお世話になっています。

今日の試作の目標が「味」にフォーカスしたもので時間いっぱいに役割と配分を決めて試作に臨みました。試作を始めて3日目にもなると、手順が慣れてきて作業スピードも上がってきていてうれしく感じました。いつも株式会社三九さんの社長が手助けをしてくださり安心できる存在になっていました。今回は、前回の材料に加えて脂身と水を加えたため配合が変わってしまい、やはり難しさを感じていたけど、味は美味しくできており明日の試作がとても楽しみではありました。 

イワシビルに帰ると、同じ期間に宿泊している大学4年生の2人と話す機会があり楽しく過ごすことができました。普段、使う宿泊施設とは違い共有スペースでくつろぎ交流する形も素敵だなあと感じ今度旅行するときにこのようなタイプを選んでみたいと思いました。

6日目
イワシビル宿泊1日目。
朝日がきれいに見える部屋で大きな窓が特徴的でした。将来は自然の光で起きることができる作りがいいなあと思いながら起床。ここでの朝ごはんがとても綺麗でおいしく朝から幸せを感じました。やはり“食”は人を元気で幸せにするのだと改めて学びました。

 11時から、農家さんに見学に。
「つぼみな」というここ10年くらい福岡で有名になっている野菜を教えていただきました。農家さんのポジティブな面やネガティブな面を実際の声を聴くことができ貴重な時間を過ごすことができました。

そして今日が最後のソーセージ試作日で内部試食会で5人とも緊張していました。しかし、予想とは裏腹に作業がスムーズに進み出来上がりも今まで以上にいいものができました。 味ももう少し改善すれば完璧!というところまできて、あと2.3日あれば…!という気持ちでいっぱいでした。ですが、このソーセージの試作を通して食品開発の難しさや根気強さとやりがいのどちらも感じることができて挑戦してよかったと思いました。

7 日目
阿久根市ワーケーションプログラム最終日。
今日は阿久根市を楽しむ一日として福嵜さんがアテンドしてくれました。これまでで訪れた場所にもう一度行ってみたり、まだ行っていない素敵な場所へ行ったりと充実して過ごすことができました。様々な場所を訪れるたびに気づいたことが、山・川・海・町など異なる場所へ行くとそこに合わせて会話の内容が変わり新しい自分に出会うことができるのだなあと感じました。

クリエイティブな物事を考えるときには、自然の中で過ごしたり触れたりするとより柔軟な気持ちを持つことが発見できました!

今回の阿久根市ワーケーションプログラムは私や同じゼミの4人にとっても新しい事への挑戦で不安はあったけれど、経験してみると案外乗り越えることができるのかもと自信をつけることができました。

今年始まって1番の濃いぃぃぃ1週間を過ごすことができて一年のスタートダッシュを切れました!今後もこのような経験を積極的に行いたいです。

阿久根市の皆さんありがとうございました!

このプロジェクトに参加しようと決めた4か月前の自分に感謝しようかな。

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