人生最大の危機に陥った話6
取り敢えず自分の足で歩けるようになったが
相変わらず真っ直ぐ歩く事はできなかった
傷病手当が切れるまでに
復職できるだろうか?
障害者手帳を申請してみようか?
近年うつ病での取得は難しいと
医者には言われたが…
等級が3級以上なら障害年金を
受け取ることが出来る
精神的にも身体的にも
申請書類の記入は困難を極めたが
米粒のような文字で書類一面びっしり
状況を事細かに書き連ねて
ダメ元で提出してみた
結果「精神障害2級」
医者の言葉からして
3級もどうだろうと思っていたので
私のこの窮状を分かってもらえたみたいで
ありがたかった
しかし正直、自分が精神障害者という
肩書を持つことになるとは
健康な時には思いもしなかった
同時に世間が思うほど精神障害って
特別なものではないのだな、とも。
世間体第一の母は眉をひそめるに違いないが
しかして復職は叶わず生活の糧は
傷病手当→障害者年金に変わった
障害者年金はうつ病を発症した時点で
仕事をしていたので厚生年金から支払われ
国民年金からの額より少し多かった
とはいえ2ヶ月に一回20万に満たない支給額
家賃・水道光熱費を払った後はどんなに
食費を切り詰めても綺麗さっぱり無くなった
元より雀の涙だった通帳残高も
毎月の赤字補てんで目減りしていく
相変わらず過呼吸は頻繁に起きるし
車の運転なんてとんでもない体調だし
まだまだ社会復帰は難しい状況
そんな折、酷い吐き気と倦怠感に襲われ
胃カメラを受けることになってしまった
この体調で胃カメラ?無理ゲーでしょ💧
以前受けた時におえぇ〜っ💦ホゲェ〜と
何の拷問やねん!という目にあった事を思い出し
うつ+過呼吸+αで更に気分が沈んだ
が、聞けば近所に鎮静剤で眠っている間に
検査をしてくれる病院があるというので
迷わずそこを選択
当日、自分の他にも胃カメラを受ける人が
何人かいて順番に鎮静剤を打っていく内に
周囲は大いびき大会となった
私も足取りはフラフラで息は乱れていたが
酷い過呼吸はなんとか治まっていたので
ベッドに横になり鎮静剤を打ってもらった
でも、あれ?全く眠くならない!?
クリアな意識のままベッドは拷問部屋(検査室)へ…
検査終了後、看護師さんから
精神安定剤を服用していると
鎮静剤が効きづらいという事を聞いた
OMG💧なんてこったい
そんな事があった何日か後、娘から
「ばぁばが最近おかしい」と連絡があった
息子からも
「遊びに行くとご飯を作ってくれるし
話も普通にするけど冷蔵庫に賞味期限切れの
食材がたくさん入っている
同じ話を何回も繰り返ししてくる」と聞いていた
嫌な予感がした
▶人生最大の危機に陥った話7 に続く
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