最初の彼女の夢を見る-追完-

先日、最初の彼女の夢を見ることについて書いた。彼女は私のトラウマの表象であり、彼女のトラウマを克服することが私にとって非常に重要だなあと思った次第である。今の私にはとっても美人でかわいくて聡明な配偶者がいるが、配偶者を忌憚なく愛するためにもそのトラウマは克服したいなあと思っていた所もある。

さて、前回の記事を書いた翌日、面談した精神科医の先生は「発達がある人はどこかでそういう思いを抱えていて、それをばねに仕事を頑張ったりするので、トラウマを一概に克服することばかりを考えるべきもでもありません」ということや「子供が生まれたら変わりますよ」ということもおっしゃっていただいた。その後、北新地のクラブで若い女の子たちに4時間半にわたって自らのトラウマを言語化した。その後も北新地のバーや帰りのタクシーの運転手さんにまでグダグダお話をしまくった。
「あらかたこのネタ擦ったなあ・・・飽きたわい」というのが現在の気持ちである。
擦りまくってトラウマを克服というものあるかもしれないと思った。

何より、最初の彼女の現在と、私が最後にあった18年くらい前の彼女はもう同一の人物ではなく、現在の最初の彼女に会ったところで、私の考えが彼女に通じることもないだろう。

だから、もうこのネタは私の中で一定の解決を得たなあと思うことができるようになった。深層心理では相変わらず嫌なことがあったときに最初の彼女は夢の中に出てくるのだろうが、その彼女は私の頭の中の張りぼてであって、実態を持った像ではないだろうと思えるようになった。

北新地で愚痴りまくるには相応の費用を要したが、それに対して後悔はない。

こういうトラウマを話すとき、友人に話すのも一つの解決策だったのだろうが、私の友人は自分の言いたいことをガンガンぶつけてくる人が多いので、私の考えを聞いてくれる人は少ない。聞いてくれるのは東大阪の親友と横浜の親友くらいであろうか。彼らとお話をしてもよかったのだが、その前に私の偽らざる格好をつけない醜い暴言を吐く相手として、職業軍人(人の話を聞くプロ)に話をしまくって自らの整理をしたかったのだろう。

自分のもやもやとした思いをちゃんと受け止めてくれる人に話すこと、そのうえで、私も自分の考えを言語化しつつ整理し、ぐだぐだした悩みを整理することができた。

おそらくこれからも、最初の彼女の夢を見ることはあるだろう。しかし、もうそれは私の脳のテンプレ芸であろうと心を落ち着けて思えるようになった。

過去をぐちぐち言うよりも、現在と未来のクオリティを上げるため、粉骨砕身頑張ろうと思いました。

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