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出来るけどやらないまで極める

皆さんこんにちは、しまさです。

能力開発のステップは一般的に、「知る→分かる→出来る」 の3ステップがあるそうですが、この次に続くステップが人によって回答が異なります。「続ける」と答える人もいれば、「教える」と答える人もいます。

正直、「出来る」の時点で能力自体はあるので、これに明確な答えなんてありません。私の回答はタイトルにある通り「出来るけどやらない」です。

出来るの次のステップがやらないというのは矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、今回は私がそう思う理由をお話ししていきます。


①能力を行使しないことも能力

能力というのは必要な時に必要な量だけ使えることが大事です。常に自分が持っている能力を100%出しっぱなしにしている人はいないですよね。

能ある鷹は爪を隠す

ことわざにもある通り、能力に優れた人は無駄にその能力をひけらかしたりしません。必要な時にだけその能力を発揮します。

能力が高いということは、周りからもその能力を認知されやすくなります。そのため、能力が高くなればなるほど自分からわざわざ見せる必要もなくなり、この特徴は顕著に表れると思います。

頼まれてもいないのに能力があることを自分からわざわざ披露するのはかっこ悪いです。そんなことをするのではなく、自分から何もしないでも認知されるくらい極めればよいのです。

横綱相撲が取れる

能力というのはある・なしの2択ではありません。そこにはグラデーションがあり、能力がある人は必要な量だけに調整することができます。

本当に能力がある人は相手の力量に合わせて手加減ができるので、人に教えるのも上手だと思います。スポーツでも初心者相手に対して全力でプレーして教えるわけにはいかないですよね。何でも教える時は相手のレベルに合わせる必要があります。

そして、意外とこの手加減というのが難しかったりします。能力を100%で行使しないことも能力なのであり、極めたものにしか辿り着けない境地なのです。

②選択肢の一つにする

能力というのは目的を達成するための手段として用います。そして、目的を達成するための手段は1つではありません。複数存在します。

私は中学校からバレーボールを継続しているのですが、得点率の高いアタッカ―というのは力強いアタックを打てるだけではありません。石川祐希選手のようにフェイントやブロックアウトなど色々な技を持っています。得点を取るための手段が豊富なのです。

目的を達成するための手段が複数あるということは、選ばれない手段もある。つまり、出来るけどやらないということです。

能力の高さだけでなく幅も広い人というのは、その時々で最適な手段をとることができます。そのため、目的の達成率も必然的に高くなります。

そんな選択肢の1つとして能力を数えられる人は、真の能力が高い人なのではないでしょうか。

③人を見る目が身に付く

出来るけどやらないまで極めることができれば、人を見る目も自然と身につくと私は考えています。自分が出来るけどやらないが故に、人のポテンシャルが分かるようになるのです。

能力というのはすることではなく、出来ることが本質です。いつも人に優しくしている人が優しいのではありません。人に優しくできる人が優しい人なのです。時には厳しいことも言ってくれる人の方が案外優しかったりします。

出来るけどやらない人というのは、たとえ行動に現れず目に見えなかったとしても、細かい所作や発言から違いを見出し、その人が持つ本質に気づけると思います。

出来るとやるの違いを見極める

人を見る目がない人というのは、出来るとやるの違いをよく分かっていないことが多いです。出来るからやっているのか、もしくは出来ないからやらないのかを判別できません。そのため、目に見える行動や発言だけから、この人はこういう人なんだと判断してしまうことがあります。

例えば、毎回誰もやりたがらない雑務を進んで引き受けてくれる人がいた時、そういう人の事を「この人は雑務が好きみたいだし任せておこう」と決めつけてしまう人がいます。これって、もしその人が本当は雑務なんてやりたくないと思っていたら、すごく残酷なことじゃないですか?

誰もやりたがらない雑務を進んで引き受けてくれるのは、それを遂行する能力があるからです。にもかかわらず、その行動だけを見て「雑務が好きなんだ」という発想しか出てこないのは、見る目があるとは言えないです。

出来るけどやらない人であるならば、他人の出来るとやるの違いもきっと判別できるはずなので、より高い解像度で人を見ることができると思います。

まとめ

本当に能力がある人というのは、あえてその能力を行使しないものです。普段は引き出しにしまっておき、必要なときに必要な量だけを引き出しから取り出します。

そして、引き出しの数も豊富で、見る目もあります。
なんだか底が見えなくてかっこいいですね(笑)

以上です。最後まで読んでくれてありがとうございました。


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