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残業が多くうつ病で休職に、辞める場合は「会社都合退職」になりますか?!

うつ病を発症し、働き方が原因で退職する場合、自己都合で退職するのか、会社都合で退職するのか?

弁護士ドットコムに、うつ病を発症した男性から「原因は仕事なので、会社都合で退職したい」という相談が寄せられました。

[相談内容】 ブラック企業でうつ病を発症
正社員として7年半働いてきましたが、うつ病で休職を勧められ、10月から休職しています。

1年半ほど通院していますが、体調を崩したきっかけは、残業が多くなり負担になったことです。体調を崩すきっかけとなった出来事は特にありませんが、日々の仕事の積み重ねで体調が悪くなったという自覚はあります。

会社には監査が入り、労働基準局から「残業が多すぎる」と指導されています。このまま休職して復帰するのは気が進みません。病気の原因は会社にあると感じており、会社都合で退職したいのですが、現実には難しいでしょうか。

回答】回答] 退職は労働者都合か会社都合か(弁護士 江上裕之)
--自己都合退職と会社都合退職はどう違うのでしょうか。

自己都合退職とは、一身上の都合による退職など、労働者の自己都合による退職のことです。一方、会社都合退職とは、倒産やリストラ、解雇(役職廃止、普通解雇)など、会社都合による退職のことです。

原則として給付制限があり(給付開始まで2ヶ月の待機期間)、自己都合退職の場合は受給額が低くなる傾向があります(会社都合の方が失業給付が有利)。

自己都合か会社都合か」よりも「給付制限の対象かどうか」を重視しましょう。
ただし、退職勧奨を受けて退職届を提出した場合や、恒常的な長時間残業(「特定受給資格者」といいます)が原因で退職した場合など、形式的に自己都合退職となるケースもあります。

また、解雇により離職を余儀なくされた場合(「特定離職理由」といいます)など、政策的に無制限(待機期間)に失業給付を支給すべきケースも存在します。

このような場合、形式的には自己都合退職であっても、給付制限を受けずに失業給付を受けることができます。

このため、私自身は、自己都合退職か会社都合退職かよりも、給付制限なく失業給付を受けられるかどうかを検討した方が良いと考えており、この観点から退職手続きをアドバイスすることが多くなっています。

会社都合で退職した場合と同じように、失業手当を受給できる可能性があります。
--会社が原因で病気になった場合、会社都合で退職することはできるのでしょうか?

例えば、慢性的な長時間労働で体調を崩し、退職した場合、「特定受給資格者」に該当するため、会社都合退職と同等の失業給付を受けられる可能性があります。

退職理由はハローワークが認定してくれますが、退職証明書などの書類の内容が非常に重要です。そのため、離職証明書の作成に不安がある場合は、弁護士などの専門家に相談することをおすすめします。

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