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ワーママの身分「だから」強く出られないとか遠慮しなきゃいけない、と思わなくていいと思う話

主張するって難しいですよね。

有給休暇の取得や早退、時短勤務。
当然の権利でも、「当たり前に使えると思わないで」なんて思われてしまうこともあります。

急な休みや遅刻早退など制限的な勤務時間を強いられるワーママが「子持ち様」と揶揄されたことが世間で話題になりました。

今日時短勤務ワーママから気になる相談を受けました。

情報を共有してくれなかったり、締め切りを守らない仕事仲間の方に指摘をしたくても、自分が時短の身分で強く出られないと遠慮してしまう。

それがストレスになっている、ということでした。

自分が子持ち様だと後ろ指を指されているかもしれないと思う中で、仕事仲間の働き方に一言申し上げるのはやりづらいんでしょうね。

胸が痛くなるような話でした。

ちなみに、仕事仲間の方は年配の男性で職場も長く、自分のペースを乱されるのがいやなようで、過去に指摘をしたことは無視されたり指摘されないようにうやむやにされがちだったようで、よくある「昔ながらの仕事の仕方」をしてる印象です。

こんにちのような、多様な働き方や仕事の電子化が広がった世の中では、「情報共有」は職場環境とチームでの生産性の鍵。

昔ながらのやり方は、専業主婦をもつ男性社員で固められた同質性の高い会社だけで通用するものだと考えてます。

彼女の要求は時代の流れ的にも会社の方針的にも妥当ですが、時短勤務ワーママの身分でそれを言いづらいとなると会社としても損失です。

ワーママの身分うんぬん関係なく、人の仕事の仕方にメスを入れるのは難しいですよね。

例えば、スケールの小さいところで言うと、あえて会って話をしたい人に、zoomでいいですか?と聞くのも気まずいです。それが嫌だから会いたいのですし…。

時短勤務のワーママが気まずくならないように立ち居振る舞える方法を考えてみたのですが、これはもしかして優しい性格だからかなあとも思いました。

私なら時短勤務をしていても「共有してもらえますか?」「会議でチームのみんなに相談しませんか?」と遠慮なく言ってしまうと思うのです。

彼女と、私どこに違いがあるのでしょうか?

彼女は、おそらく、「要求することがいけないことだ」と思っている可能性があります。

正当に要求することを躊躇する人は「要求する」はダメなことだと考えている可能性があります。だから上司を説得して上司を介して指示をしてもらうなどより難易度の高い戦法になってしまいます。

相手の利益を損ねてしまうとき気を使う必要があるのかもしれませんが、要求することがダメなわけではないんです。

要求の仕方は工夫が必要です。
ここが腕の磨きどころです。

自己開示したり、ご機嫌を取ったり、要求したぶんどこかで補填したり、期待値をコントロールしたり、下手に出たり、さまざまあります。
そのバリエーションの多さができることを広げる気がしています。

まずは信頼関係の確立、そして、この人の要求を聞いたらいいこともある、そう思ってもらえたら通りやすくなります。

受け入れてもらえないと終わり、受け入れてもらえたら成功というように、白黒をつけないのもまたポイントです。物事はマーブル状に揺らいでいることが多いです。

大事なのは、要求した先に相手と自分にいいことがある状態を目指すこと。要求する腕を磨くこと。

そんな話をしました。

響いたかどうかわかりませんが、私も「自分にかけているブロックがないか?」は気をつけてみていこうと思いました。

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