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「弱さ」が「強さ」

これはもう10年以上前、私が仕事の訓練のため
作業所に入ってすぐの時の話です。

作業所じたい初めての経験だったので
今でも鮮明に覚えていますし
その体験は自分の戒めの一つにもなっています。

それは入所して
少しの時でした。
サービス管理者の方は
年の近い女性の方でした。

なにしろ初めての場所。
内心緊張していましたし
張り切ってもいました。

しかし、思いとは裏腹に
なかなか作業所の雰囲気になれない
日々でした。

みんなは楽しそうなのに・・・
(そう見えました)

私はプライドの高さが難点です。
自己主張が苦手。
鬱憤が溜まる一方の気持ちもありました。

それは単なる甘えの気持ちです。
仕事をする場所なのです。が、
何をとち狂ったのか
サービス管理者の方に
噛みついてしまいました。

またやってしまった・・・。

言い返せない立場の人に
文句を言うことは
一番卑怯な行為です。

その日はそれで終わったのですが
次の日がめちゃくちゃ怖かったです。

嫌味を言われるかな?
嫌われるかな?
ハブられるかな?
ありとあらゆる恐怖をイメージしながら
翌日、通所しました。
(サビ菅さんごめんなさい😭
サビ菅さんはそんな悪い人ではありません。
とても優しい方です。
全ては私の悪い妄想です)

とにかく
昨日のことは謝るのは
当然の義務であり
こわごわサビ菅さんに
「昨日はすみませんでした(噛みついたこと)」
と謝罪しました。

私の中では「謝ってすむものではない」と
プログラムされています。
ならキレなきゃいいのにと思いますが
とても悪い癖だったのです。
(少し正義感も混じってるんです。言い訳ですが・・・😅)

そうしたらサビ菅さんから一言
「自分の弱いところを認めること。
それもまた強さだと思いますよ」

言っていただきました。

その通りです。
他人にくってかかると言うのは
ある意味脆(もろ)いのです。

フロイトや娘のアンナが考えたように
心には「防衛反応」と言うものがあります。
時に過敏に働いてしまうと
それが他人に攻撃的になってしまうのです。

人にくってかかる私は
確かに弱いです。
弱い面を隠すために
強がるのです。
認めたくないのです。
自分の弱さを・・・。

加藤諦三先生の言葉に
「あなたの認めたくないところは何ですか?」
と言う問いかけがあります。

私にとってそれは
弱いプライドであり
根拠のない正義感です。

その作業所では
2年いろんなことを学びました。
弱いことを認めることもまた
強さになるのです。
私はそう思います。

今回は徒然に思い出を
述べてみました。

最後まで読んでくださり
本当にありがとうございます。

では また
おわり

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