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【合評会】若手教員は辛いだろうな。

皆さん教員の「合評会」というものを知っていますか?

教育関係者の方はよくご存知かと思いますが
それは何かというと
教員の研究授業に対して評価し合う会のことです。
※地域によって呼び方は異なるかもしれません。

特に若手の教員が対象となることが多いようで
僕も昨年行った教育実習の授業後に
この「合評会」で授業の評価を頂きました。

ちなみに僕の場合、社会人での営業経験があるということもあり
それなりに多くの大人に見られる緊張感や
話し方や立ち振る舞いには自信を持っていて
「褒めてもらえるのかな〜」なんて思っていたら
合評会ではなんと辛口評価を頂く結果となりました!
※これがまた見事に悪いところしか言われなかった笑

また僕が教育実習に行った際には新任教員の方が2人いらっしゃって
それぞれの研究授業を見させて頂いて、合評会も参加したのですが
そのお2人もなかなかの辛口評価を受けていて
「おお〜、合評会ってそんな感じなんや、、、」
と驚いたことを覚えています。
(そのお2人は結構辛そうな顔をしてました。)

まあ僕自身もできたこと、できなかったことは自覚しているつもりですし
合評会で頂いた辛口評価もしっかり受け入れなきゃなという気持ちもあるのですが
正直に言うと、

「そこまで厳しく言う必要ある!?」

という感想を持ちました。
(厳しすぎてちょっと笑っちゃいました笑)

新任教員の方の授業も僕から見るとそんなに悪い授業には思えなかったし
むしろベテラン教員の授業よりも生徒は楽しそうに話を聞いてるな〜
なんて思ったほどでした。

ただおそらく評価する側の先生方の気持ちとしては
「最初は厳しめに言っとかないと!」
「子どものために妥協は許されない!」
「授業研究に終わりはないから!」

みたいな感情があるんだろうな〜と思いますし
意図せずそういった文化みたいなものが現場にはあるのかもしれません。

それでも僕の感覚が正しければこのような評価を合評会で受けた若手教員は
授業に対して苦手意識を持つだろうし
常に先輩教員から粗を探されているような気分になるだろうし
それがとなって休職や退職に繋がるとしたら
やっぱり現状の合評会のあり方を疑ってみる必要はあるのかなーと思いました。
※厳しい評価をするなとは言ってません。

というか普通(僕は特殊ですが)、社会経験のない大学生
教育実習でこのような評価を受けた時に
「教員を目指したい!」って素直に思えるのかな??
※実際教育実習は行っても教員にならないケースは多いみたいです。

営業マン時代に多くのプレッシャーのかかる場面や
お客さんから理不尽に怒鳴られた経験を持つ僕ですら
合評会での辛口評価はそれなりに凹みましたもん笑

これは賛否あるかとは思いますが
授業の良し悪しなんて絶対的に評価することはできないし
30人、40人生徒がいる教室では
「こんな生徒には良いけど、あんな生徒には難しそうだな」
みたいなことがあるのが授業じゃないですか。

一元的に授業の良し悪しは決められないし
数年前まで「良い授業」とされていたものが
ここ数年で「悪い授業」になっているのも事実です。
※アクティブラーニングやICT教育なんてのも最近の話

にも関わらず一方的に悪いところだけを指摘して
先輩教員の価値観を押し付けることって
「人に教える」ことを職業としている教師がすることなのか?
って僕は思いましたよ!!!
(意外と教師って後輩に教えるの苦手説)

むしろちょっとしたところでも褒めてあげたら良いと思うし
気になるところがあっても一緒に考えていくっていう姿勢でいるべきだし
それが授業研究を頑張れたり、教員になりたいと思える理由にもなれば
昨今問題となっている教員不足の解消にもなると思うんですよね。

教員不足の原因に関して言うと、
長時間労働や賃金の問題はすぐには解決できないけど
若手を受け入れる姿勢や雰囲気は明日から変えられるはずです!
※ここ見落としがち

まあ僕は実習校の1例しか見ていないので
その他の学校の状況は分からないですし
現場の先生方の気持ちはまた違うかもしれないですが
合評会だけでなく、学校の会議や評価のあり方を一度疑ってみること
そんな視点があらゆる問題解決の糸口になるのかな〜と思った話でした。

僕に似た経験や合評会についての意見等あれば是非教えてください!

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