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【教育実習最終日に来なかった担当教員】

衝撃的なタイトルになりましたが。。。笑
今回は僕が昨年10月に行った教育実習で実際に起こった話です。

教育実習の内容や僕が教師を目指した理由も過去投稿しているので是非!

僕は昨年4年半働いた商社を退職し
26歳にして母校で教育実習を行った訳ですが
実は僕を指導してくれたのは2歳年下の若い女性教員だったんです!

その先生は1年目から採用試験に合格し、進学クラスの担任も持っており
僕の目から見ても優秀な若手教員だったと思います。

僕は国語科でも担当クラスでもその先生にお世話になり
年上の僕に対して丁寧に敬語で接して頂き
(かなりやり辛かったかと思いますが笑)
仕事にも熱心に取り組まれる方でした。

しかしその先生とは、教育実習最終日に会うことはできませんでした。

溜まりに溜まった疲労

これは僕も薄々感じてはいたんですが
おそらくその先生は日頃の溜まりに溜まった疲労が爆発したんだと思います。

明らかにその前から表情や顔色は良くなかったし
目に生気が宿っていないというか
笑顔も作り笑いに見えるし
まあ健全な状態ではないんだろうなと思っていました。
(表現が悪くてすみません。)

聞くと毎日10時、11時まで学校に残っているのは当たり前
ただでさえ若手の教員は授業準備だけでも大変なはずですが
担任の仕事、進路の相談、部活動の参加、
それに加えて僕の教育実習の担当ともなると
心身ともに限界を迎えていたんだと思います。

尚更、その先生が熱心で真面目だったからこそ
全てに全力で、休むことを知らなかったと思います。
間違いなく家に帰ってからも、土日も仕事をしていました。

そしてその結果、僕の教育実習最終日に来る事なく
長期休養に入ってしまいました。

「残業」と「終わらない仕事」とどう向き合うか

この問題に対して、教育実習生でありながら社会人経験のある立場として
あえて生意気に解決策を考えるとすると
※賛否両論あるとは思いますが、、、
やっぱり学校は「残業」「終わらない仕事」について本気で向き合わなきゃダメ!!

僕は教員の全ての仕事について把握している訳ではないですが
結局学校は教員の「残業」という問題に本気で向き合うことができていなくて
ほとんどの教員は一生「終わらない仕事」に追われているんじゃないでしょうか?

それはきっと「生徒のため」という免罪符によって残業が当たり前になっている文化であったり、
先輩教員による重箱の隅をつつくような指摘であったり
そういったものが若手教員を苦しめている現状はありませんか?
※実際そのような文化は実習校にありました。

僕は教師という仕事が
一部の並外れた熱い思い
体力と精神力を持ち合わせていて
生徒のためならプライベートを捨てられる
そんな人だけが生き残っていける仕事ではダメだと思うし
そんな未来は誰も幸せにならないと思っています。

これは教師だけでなく、どんな職業にでも当てはまる事だと思います。
ちなみに僕は会社員時代、あまりにも残業が多い後輩には
「サボるポイントを見つけろ!」と指導していました。
※その残業代はみんなの生み出した利益から出てるんだ!
※教師にその感覚はあまりないでしょうが、、、

にも関わらず
実習最終日の翌日に行われた、実習校が参加する地域イベントにて
別のベテラン教員に休養した担当教員の事を尋ねてみると

「まー、教師ってそーゆー仕事だからね。」
「しょうがないよね。」

という信じられない言葉が返ってきました。
そうか、こんな人たちがいるから
教員は潰れていくんだ、と感じた瞬間でした。

本当の解決策は?

僕はその担当教員を社会人の後輩として考えた時に
潰れる前に誰かが止めてあげなきゃいけないと思ったし
サボるポイントも教えてあげなきゃいけないし
それが管理職や先輩の仕事だと思いました。
ただ現状、僕が見た中ではそんな指導をしている人はいませんでした。

昨今、教員の多忙による離職休養が増え
それが教員不足にも影響していると言われています。

またこの現状への解決策として、部活動の負担の軽減や
給料の引き上げなどがニュースでも取り上げられています。

しかし今回書いた僕の教育実習での体験から考えても
本当の原因は、「残業」と「終わらない仕事」への向き合い方
そして古い考えを改めようとしない「現場の文化」にあるんじゃないでしょうか?

現役の教員の方いかがでしょう?

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