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夢中になれることを動詞で表現する 『苦しかった時の話をしようか』を読んで

『苦しかった時の話をしようか』
これはマーケターの森岡毅さんが就職活動を控えた娘さん宛へのつもりで書かれたもの。

テレビに出ておられてどんなことにも興味深く接しておられる姿に憧れて一度本を読んでみたいと思っていた。

若い人にも読んでもらいたいとシンプルに思う。
何をやりたいのかがわからない人には足掛かりになる。
強みは必ず好きな事、続けてきたことの中にあると書いてある。そしてすぐには見つからなくてもいいが、やはり自分をよく見つめること、と書かれている。

私の場合は自分はどうだったかなと振り返りながら読んだ。
そして結局、続けていること、好きなことに自分の強みがあったという部分に納得する。

へーっと思ったのが、自分のやりたいことがわからない時、これまでどんな時が楽しかったか、集中できたかを、動詞で言ってみること。
お菓子が好き、ではなく、お菓子を食べることなのか、お菓子を作ることが好きなのか、動詞を使って表現するということだ。
ピアノを弾く、本を読む、文を書く、もっと細かくどんどん出してみるとだいたい分野がわかれてくるとのこと。
なるほど、動詞ねえ。

私も子どもの頃のことを思い出しながら何をしている時が楽しかったか、夢中になったかを思い出してみると、英語の歌を聞くこと、その歌を歌うこと、ポップスベストテンを聞くこと、などやっぱり英語で何かをすることだった。

娘さんへ伝えるつもりで書かれたそうだが内容のどれもが大事で、てんこ盛りの本だった。
仮にこれを私の親から聞かされると私の場合絶対頭に入らないし、重い。
森岡さんご自身も娘さんが話を聞くとは思わないのでこうやって書いておいていつか読んでもらえたらというような話のくだりもあったので、親の話をなかなか聞けないのはどこも同じだと思った。そこにも共感した。

ところで私が好きだった行動の中に、人を笑わせる、踊る、人前で演奏する、などがあるのだがこれらも私の強みであって、みがけば成長するのかなあ…。妄想してしまう。

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