紀州かつらぎ熱中小学校ライター部

「紀州かつらぎ熱中小学校」は大人のための社会塾。「もういちど7歳の目で世界を…」とのコ…

紀州かつらぎ熱中小学校ライター部

「紀州かつらぎ熱中小学校」は大人のための社会塾。「もういちど7歳の目で世界を…」とのコンセプトで、大学教授や経済人を講師に招き、かつらぎ町天野の「ゆずり葉(旧天野小学校)」にて月に一度、リアル授業をおこなっています。その部活動の一環として、ライター部の取材記事を投稿しています。

最近の記事

晩秋の高野山

11月半ば、晩秋の高野山を友人と一緒に訪ねました。もう紅葉は盛りを過ぎているよ、と聞いてはいたのですが、友人は愛染明王さまのおられる金剛三昧院を、私はずっとご無沙汰している清高稲荷大明神を参拝したくて、人出の落ち着いた時期を選んで出かけました。 駐車場に車を停めて歩きはじめると、あちらこちらに残り紅葉が。もうずいぶん散っているため、細かな枝々が透けて見えて、それもまた美しく感じました。 こちらは初めて見た高野槇の松ぼっくり。(槇ぼっくり?) 笠のかたちが見慣れている松ぼっ

    • 私の秋

      暑い暑い夏から、いきなり冬が来た今日この頃。 紅葉を見に行くことも、秋を楽しむこともなかったなあ、と思って庭に目をやると、 紅葉に朝日が差して綺麗。 アネモネは来年の春の準備をしていて、クリスマスローズには小さな蕾が。そして、空豆からはたくさんの芽。 朝風に吹かれながら、庭すらゆっくりと見ることができなかった、この秋の忙しい日々を改めて思いました。 気持ちの余裕は、色んなことを気づかせてくれますね。 私の秋は気づきの秋となりました。 (ライター部:森田真智子)

      • 秋つれづれ

        あっという間に11月となりました。 11月8日は長女の誕生日。この日は家から車で15分程の所にある、古民家の洋食店「おとぎ屋」さんで一緒にランチを頂きました。地場産の野菜がたっぷりで、お味噌汁が美味しく大満足でした。 その後、近くにある観心寺に行きました。 まったりとした空気の中、のんびりと散歩ができました。 イチョウは綺麗な黄色に変わっていましたが、モミジはまだ、ちらほら赤くなっている程度。 最近は紅葉の名所でも、時期が遅くなったり、赤くならずに枯れていく葉も多くなって

        • かつらぎ町新城を訪ねて② 「新城BASE」のこれから【和歌山】

          「水とみどりの美術館すぎのこ」を後にして、午後からは同じ新城にある「新城BASE」を訪ねました。 「新城BASE」は紀美野町から高野山へと向かう道筋にあり、元JAの倉庫を大きく改装、カフェやキャンプスペース、採れたての高原野菜販売所の拠点として準備中。開業は2024年春の予定です。 「こんにちは!」 収穫したばかりの柿をトラックの荷台いっぱいに積んで、運営を手掛ける戸田農園・戸田真寿(まさとし)さんは「新城BASE」に現れました。 「新城BASE」のはじまり 戸田さんは大

          かつらぎ町新城を訪ねて①「水とみどりの美術館すぎのこ」【和歌山】

          清流が走り山裾には豊かな田が広がる、かつらぎ町新城。9月24日、初秋の晴れた日に「新城地域交流センター」内の「水とみどりの美術館すぎのこ」を訪ねました。 旧新城小学校を新・改築して建てられた「新城地域交流センター」は一見、どこにでもある公民館のようです。ところが一歩足を踏み入れると、洋画や日本画、さまざまな絵画が掛けられた芸術の空間「水とみどりの美術館すぎのこ」に。 運営しておられるのは、紀州かつらぎ熱中小学校教頭の中前光雄(てるお)先生です。独立美術協会や県展で審査員を務

          かつらぎ町新城を訪ねて①「水とみどりの美術館すぎのこ」【和歌山】

          かつらぎ町の万葉歌【和歌山・取材記事】

          4月23日、「笠田万葉サークル」の岡田敬三さん、木村哲也さん、作部屋(さくべや)昌子さんにかつらぎ町で詠まれた万葉歌についてのお話を伺いました。 万葉集には4516首の歌が20巻に分けて収められており、そのうちかつらぎ町の「妹山」「背山」についての歌は15首にも上ります。これは筑波山に次いで多く、富士山よりも1首多く詠まれているそうです。 この日は万葉人になった気持ちで、まずは当時の旅の様子を聞かせていただきました。 万葉人の旅出発地点は時代によって違い、 ・飛鳥の都は現在

          かつらぎ町の万葉歌【和歌山・取材記事】

          高野山 町石道参詣登山【和歌山】

          5月27日、紀州かつらぎ熱中小学校アウトドア部・ライター部の合同イベントとして「高野山 町石道参詣登山」が行われました。 町石道とはお大師様(弘法大師空海)が、高野山のふもとに住む母に会うために歩いたと伝えられている、約22㎞に及ぶ山道です。当時、高野山は女人禁制となっており、お大師様は月に九度も母を訪ねたことから、ふもとの町には「九度山町」という名が付いたとも言われています。 この日はやわらかな日差しのトレッキング日和。集合場所となっていた「道の駅 柿の郷くどやま」から、

          高野山 町石道参詣登山【和歌山】

          早春キャンプ【和歌山・天野の里】

          3月4日、紀州かつらぎ熱中小学校第一期最後の日、授業をおこなってくださった(株)スノーピーク代表取締役会長兼社長執行役員 山井太(とおる)先生、そして熱中小学校代表理事 堀田一芙先生もご一緒に、校舎「ゆずり葉」のグラウンドにてキャンプを楽しみました。 広い広い天野の里の夜空に、まるでお祭りのように電球が連なり、あちらこちらのテーブルには橙色のランタンの灯が。 バーベキューの炉には熾火が燃え、早春の夜気をほのかに温めています。 グラウンドの端に張られた大小さまざまなテントは一

          早春キャンプ【和歌山・天野の里】

          re:bero ~人生のパッチワーク~【和歌山・高野口町】

          1月30日、紀州かつらぎ熱中小学校ライター部の部員4人で、高野口町にある「re:bero(リベロ)」へ取材に行きました。 店主の金子あかねさんはセルフリノベーションを手がけている方で、ドアを開けたなら、新しいような懐かしいような、白を基調とした独特の空間が広がります。 階段を上った先にあるカフェスペースにはアンティークの大きなアトリエテーブルが置かれ、窓からの明るい陽光に、ほっとくつろげる雰囲気となっています。 奥の部屋にはセレクトされた雑貨が並んでいるのですが、単なる「雑貨

          re:bero ~人生のパッチワーク~【和歌山・高野口町】

          「春休み突入記念 高野山参詣登山」下見レポート(北岡英二)

           令和5年3月18日(土)、紀州かつらぎ熱中小学校では「春休み突入記念 高野山参詣登山」を開催する予定となっています。それに先駆けて2月11日(土)、アウトドア部有志5名(大家部長、前田、中谷、溝口、北岡)で高野山町石道を歩き、下見を行いました。(全行程約25㎞)    今回、3月に参加される方々の参考になればと思い、また「町石道ってどんなところなんだろう?」という方へも向けて、レポートさせていただきます。(今回、町石道の歴史は省略します)  出発地点の九度山町・慈尊院から

          「春休み突入記念 高野山参詣登山」下見レポート(北岡英二)

          お接待のこころ【高野山・町石道】

          高野山のふもと、九度山町「慈尊院」から高野山金剛峰寺「根本大塔」まで続く町石道(ちょうししみち)。かつてお大師様(弘法大師空海)が月に九度、母の元へと通った道だと伝えられています。全長約22㎞の道のりには1町(約109m)ごとに町石と呼ばれる石柱が建ち、それが町石道と呼ばれる所以となっています。 その町石道の147町石と148町石の間には、かつて「接待場」が設けられており、毎年3月21日、お大師様が入定した日には、近くに住む教良寺(きょうらじ)村の人たちが集まり、高野山へと

          お接待のこころ【高野山・町石道】

          「みんなでぐるっとハロウィンマルシェ」を終えて~これからの「JMT大作戦」【和歌山・かつらぎ町】

          10月30日、かつらぎ公園グラウンドでおこなわれた「みんなでぐるっとハロウィンマルシェ」。かつらぎ町とかつらぎ町商工会、そして「みんなでマルシェ」を運営している「JMT(じもと)大作戦」がタッグを組んで、官民共催として開かれたイベントです。 約1万人が来場し、大きな成功をおさめたイベントの経緯を「JMT大作戦」実行委員会の表具恵子さん、峯岡かずみさん、亀田枝里子さんにお聞きしました。 はじまりはコロナ 「JMT大作戦」が始動したのは2021年3月。コロナウイルスが蔓延し、

          「みんなでぐるっとハロウィンマルシェ」を終えて~これからの「JMT大作戦」【和歌山・かつらぎ町】

          戸田農園

          「みんなでぐるっとハロウィンマルシェ」取材記事④ マルシェが開催された日は穏やかな秋晴れでした。会場の端、空の青がぐるりと見渡せる位置にオリーブ色の軽トラックを停め、野球のユニフォーム姿の「戸田農園」代表・戸田真寿(まさとし)さんはご自身で育てた柿やお米、つやつやの高原野菜を販売しておられました。手伝いに駆けつけていた地域おこし協力隊の森藤(もりとう)秀実さんと共に、青空市場のようなお店でたくさんのお話を伺うことができました。(森藤さんも熱中小学校の生徒さんだとのことでびっく

          Collage~コラージュ【和歌山】

          「みんなでぐるっとハロウィンマルシェ」取材記事③ 【Collage~コラージュ】 遠目に見ても鮮やかなピクルスの瓶。それに惹かれて訪ねたのが「Collage~コラージュ」でした。ピクルスのまわりには発酵フルーツ、お店の横には発酵玄米のおにぎり、そしてその場でいただける発酵ジュースのメニューも。健康志向ブームの昨今、酵素ジュースは飲んだことがあるのですが、発酵ジュースは初めて。思わず、 「発酵ジュース、とは何なのですか?」 と、尋ねてしまいました。 店主の平硲(ひらさこ)雅恵

          Collage~コラージュ【和歌山】

          Bivouac Leather ビバークレザー【和歌山・かつらぎ町】

          「みんなでぐるっとハロウィンマルシェ取材記事」② 「みんなでぐるっとハロウィンマルシェ」では主催の「JMT大作戦」が事前にインスタグラムで出店者の紹介をされていました。そこで拝見し、気になっていたのが「Bivouac Leather ビバークレザー」。文具とキャンプ用品を主としたレザークラフトのお店です。 マルシェではスモーキーな色合いのキーケースやパスケース、しおりやスマホケースが並べられ、とてもお洒落な雰囲気。いくつか手に取って見せていただいたのですが、しっかりしたレ

          Bivouac Leather ビバークレザー【和歌山・かつらぎ町】

          amanon 天野地区非公認セレクトショップ with ケロリンバザール【和歌山・かつらぎ町】

          「みんなでぐるっとハロウィンマルシェ」取材記事① 10月30日(日)かつらぎ公園グラウンドにて開催された「みんなでぐるっとハロウィンマルシェ」。この日、紀州かつらぎ熱中小学校ライター部として、4つの店舗を取材させていただくことができました。 さまざまな興味深いお話を伺いましたので、順次ご紹介させていただきます。 【amanon 天野地区非公認セレクトショップ with ケロリンバザール】 数あるマルシェ出店の中でもひときわ目を引いたのは、テーブルに置かれたバラの花手水セ

          amanon 天野地区非公認セレクトショップ with ケロリンバザール【和歌山・かつらぎ町】