そういえば

私は小さい頃文章を書くことが好きだった。

母の知人に聞いた話によると、

3歳だか、5歳だかの時には、

おとぎ話に近いものをひとりでお絵かき帳にしたたためていたらしい。

小学生、中学生の途中までは、

作文も好きで、得意だったことを覚えている。

十数年経って、社会人になった。

文章が下手だとよく言われる。センスがないと言われる。

いつから私は文章が苦手になったんだろう。そもそも何で書かなくなったんだっけ。

もうよく思い出せない。

絵を描くのも好きだった。得意だった。

とにかく好きで、ずっと描いていた。

紙とペンさえ渡せばずっと黙って描いているような子どもだったらしい。

今となっては、絵を描くこともないし、仕事でひさびさに描くと、自分の下手さにびっくりする。

文章も、絵も、人に褒められるくらい得意だった。

絵を止めたときのことは、覚えている。

明確に自分の意思で描くことをやめたからだ。

今、私は、絵も文章も関係のない仕事で

営業をしている。不思議である。

苦手なことを克服しようとするのではなく、

好きで、得意なことを、真剣に続けていたら、

どうなっていただろう、と思うことが時々ある。

これはこれでよかった、と思うときと、

こうしていたらどうなっていたんだろう、という単純な興味で知りたくなることがある。


身近にとても言葉を扱うのが上手なひとがいる。

はじめて文章をみたとき、ただのメールなのに、手紙みたいな文章を書く人だと思った。

最近、文章を書くことをすすめてみたのだが、本当に書きはじめたのかはわからない。

その気にはなっていたので、どこかで書きはじめているのかもしれない。

そんなことがあり、そういえば、私は昔文章書くのが好きだったな、ということを思い出した。

少し書いてみようと思いたち、やってみることにした。








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