意地


とても不愉快なことがあっても、ヘラヘラしてしまう。

その場の雰囲気を壊したくなくて、なんとかその場を誤魔化すように、怒ったり、笑ったりした。

夜ひとりで歩いて帰るとき、悲しくなって泣く

怒りと、まあそれはそうだ、という納得と諦め

私はあと何回これを繰り返せばいいんだろう

私は私を大事にしてくれる人を大事にすればいい、ないがしろにする人なんて気にしなくていいと思うのに、かなしいことはずっとかなしい 

少なかれ、頑張ってきたと思う。自分だけが頑張ってきたわけではないけど、それでも頑張ってきた方だと思う  なのにまだまだ生きていくのが辛い  生きやすくするためにやってきたことが、自分の首を絞めているような気がする


はじめて、これが嫌だったと言ったことがある

どうしてあなたにそんなこと言われなきゃいけないの、と言ったことがある。とにかく悲しかったから。

きっかけはよくわからない。

明らかに今に疲れていて、投げ出したくなっている人に、私は、これを言って何になるんだろう。しょうもない。最低だと思った。言うことで相手が楽になるならそれでいいのに。

翌朝、あなたが、泣いちゃうかと思った、と言われた。


わたしはあと何回ひとりで泣けばいいんだろう。


頑張ってきて、いいこともあった。

でも、これ以上なにかを続けても、いいことがあるんだろうか、所詮こんなもんじゃないのかという気持ちがずっとある。生きていくのがしんどいという気持ちがずっと根底にある。


可愛げがなくて、ずっと意地を張ってる私を誰が好きになってくれるんだろう

でも意地を張ってないと生きていけなかった 

もう前みたいに何かをうらんだり、悔しがったりしながら何かを頑張ることもない

それぞれわたしの人生とは関わらずに生きていってくれと思う 興味がない

小さい頃のわたしを助けたかった

生きてればいいことあるから、頑張りなって言いたかった

ずっとかなしい



ふつうに仕事も行ける、友達とも会える、本だって読める

最近ちょっとまた寝る時間が増えたかな、ってくらい

楽しいことがあれば笑える

悲しければ悲しめる  充分だ 

なのに、根底の生きることがもうしんどいという気持ちはずっと変わらない

死にたいと思っているわけではない、でもあとどれだけこんなこと繰り返せばいいのかわからない


泣けば許されると思ってる、って言われてから、人前で泣かなくなった

というより、涙が出なくなった 

大人なんだからやめられてよかった


ひとりで泣いている








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