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愛を叫ぶ。

カッコ悪いところを晒すようで少し勇気がいるが
今日は自分がどれだけ固定概念に囚われていたのかということを言語化したい。

僕は固定概念という言葉を非常に嫌っていた。
何かに固執したり執着することは非常にカッコ悪いと決めつけていたのだ。
いや、それは今も変わっていないのだが。

そう自分に言い聞かせ続けることで僕はまた違う透明な固定概念に縛られたのだということにやっと気づいたという話だ。
それもまた執着なのだ。

その透明な鎖に気づけたので少し青くなってまずはその鎖から自分を解放してやることにした。
するとその鎖に紐づいて、出るわ出るわ。
僕はまるで自由どころか、価値観でがんじがらめになり身動きが全く取れていなかったことに気づいた。

必要だと思っていたことは全て必要ではなかったのだ。
苦しいと思っていたことは苦しみではなかったのだ。
悲しいと思っていたことは悲しみではなかったのだ。
僕は何を基準に全てを決めていたのだろう。
脱ぎ捨てた後の透明な重装の山を足元に広げて僕は唖然とした。

人間というのはもっと裸で生きていいのだ。
もっと言えば、愛だけあればいいのだ。
愛だけあれば
ぬくもりも守りも飛ぶための羽も全て事足りる。

ただ、その消えぬ愛の火種だけが生きる糧でいい。
付属品を求めると全てが邪魔になり飛ぶ時に枷になる。
重たいものは何もなくていい。

無限に広がる空に向かって僕は今日も愛を叫ぶ。
僕は生きていてよかったと。
あなたを愛していると。
そうか、人間はこれだけでいいのだ。

軽い、身体が軽いのだ。
やっと解放されたのだ。
僕はやっと僕の翼を手に入れたのだ。
あなたに依った翼ではなくて。

チリチリと焦げるような痛みはスパイスで持っていてもいいか。
それくらいなら持っていても飛べると思う。
いつか願いが叶うその日まで。


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