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プチ人間関係整理

はじめに

 あるとき、ふと自分のLINEに登録されている友達(あくまでもLINE上)の数を見ると、なんと300人を超えていた。

 現在、画面上で個人で話す人や使用するグループは、ともに片手で数えるほどの量だ。すべての友達の名前と顔はすぐに思い出すが、今更さらに仲を深めようなんて思わない人が大多数で、中にはあまり関わりたいと思わない人も何人か。そんな微妙な距離のある人物や集団が画面上を埋め尽くしているのだと考えると、今すぐ整理したい衝動に駆られる。

モヤモヤ人間関係

 微妙な距離の人が増える場は、常に学校であった気がする。

 例えば、中学校や高校の卒業式後、もう会えないかもしれないからというぱっとしない理由でSNSを交換しておく。最初は少しだけ話したと思うが、以降の数年はあまり連絡を取っていない。本当になぜあんなよくわからないことをしてしまったのか、密かに後悔している。

 大学では、1度だけ講座やそのグループが同じだという理由でLINEを交換した人が多くいた。その人たちとは、講座がある半年間程度だけ課題関係で連絡を取ったり、終了後に少しごはんに行ったくらいである。また、バイト先でただ業務連絡をするだけの仲だった人がそのまま残っていたこともわかった。

 もともと寂しがり屋の私は、ありがたいことにたくさんの人と共に時間を過ごす機会が多くあり、多くの会に参加し、たくさんの人たちと関わることができた。その中には、相談にのってくれたり、一緒に何回もごはんに行くほどの仲の良い人がいることは本当に嬉しいことだ。

 一方で、ひたすら酒を飲んで変にテンションが高い集団や、自分の過度な不幸自慢をしてくる人、その他何となくなじめない集団等と時間を過ごしてきたことも事実である。私にとって、ずっと1人ぼっちで寂しいのは嫌だが、かといってあまり居心地がよくない集団に属しているべきなのか、モヤモヤしながら過ごすことも増えてきた。

 この人たちに関して、あまり関わりたいとは思わない人も数人いるが、たいはんは決して嫌な人たちではない、でも、画面上に、仲の良い人たちに紛れて「他人」に近い人が多くいるスマホ画面、そして微妙なつながりによって生まれる半ば無理していく飲み会の場は、あまり心地よいとは言えない。だが、いきなり連絡先ブロックしたり急に態度を変えて参加しないのはひどいのではないか。かといってずっと共にいてたとしても良い気分がしない…と、ずっとこの微妙な人間関係をどうしようか迷っていた。

人間関係リセット症候群?

 こんな状況下で、ネットニュースにて人間関係リセット症候群に関する記事を目にした。(ここでは、何らかの理由によって突発的に今の人間関係を完全に断とうとすることとする)。この症状については、noteやネットニュースをはじめ多くの場で目にし、とても驚いた。この言葉が流通しつつある以上、私と同じようなモヤモヤを感じていたり、人間関係について見直そうとしている人がいると知り、少し安心し、心強く思った。

 また、人間関係整理を実行する勇気をもらうことができた。これほどの大幅な人員整理をするつもりもないし、むしろ一定の仲の良い人たちとはこれからもずっとつながっていたいと思うほうだが、あまりにもいらない関係は、心機一転、断ってしまおうと決意した。

少しずつ整理していく

 まず、先ほど挙げたあまりよく思わない人や、少し私と合わないと感じた人たちの連絡先は、すべて削除した。はじめは少し勇気が必要だったが、1人削除すると方の重荷が少し減り、心の一部が少し晴れた気がした。

 そして、慣れてみれば楽なものである。依然として少し罪悪感のようなものがあるが、私があまり好きでない人も、もし縁があるのならばもう一度会うだろうと割り切った。

 また部活の集まりがあまりいいところではなく(詳細は省略する)、嫌々行っていた日も多かったが、少しづつ距離をとっていった結果、完全に断ち切ることに成功した。「これからこの関係をどうすべきか…」などの悩みもなくなり、すっきりした生活となった。

プチ人間関係整理はよかったか

①心が軽くなる
 圧倒的である。面倒な関係をある程度断つことができたため、自分を必要以上に苦しめ、悩ませて来る人はいなくなっていった。もちろん、これには個人的な考えや受け取り方が大きく作用しており、必ずしも正しい行いとは言えない。しかし、変な悩み事がなくなり、生きやすくなったことは確かである。

②今いてくれる人への感謝
 SNS上から消えていく過程でこう感じた。これまでの生活で、例え生活に対してしんどくなったり、それでこんな人間関係整理をしている時関わらず、必ず一緒にいてくれた人が近くにいる。この人たちは、これからも大事にしたい。

おわりに

 人間関係整理は少し罪悪感があり、それは今でも少し残っている。しかし、自分が一番大切で、その大切な自分を無視してまで生活する必要はない。その都度人間関係を見直しながら、過ごしやすい環境を作っていく。


読んでいただきありがとうございました。
周囲の人も大事にする必要はありますが、みなさんと一緒に過ごしやすい環境を少しずつ作っていたいですね♪

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