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髪はいつもあなたを映している

古代エジプトの人々は
すでに整髪料を使っていたんだって。

髪からヘアージェルのような成分が検出された
おしゃれな髪型のミイラが見つかっている。

死んでからも髪型を保てるなんて
髪は究極の表現方法なんじゃないかな?

フランスに留学していた時、色んな人達と出会った。

移民が多い国なので
様々な国籍や人種の人がいる。

言語、文化、美的感覚
すべてがバラバラ。

わたしが通っていた語学学校にも
色んな人がいたんだけど、
中でもひときわ目立つアメリカ人の女の子がいたんだ。

身長は150cmくらいで、鼻にはフープピアス。
アーモンド型の大きくて鋭い目。

小柄で可愛いかったのもあると思うけど、
何よりも彼女を目立たせていたのは
お尻ぐらいまである髪だった。

彼女の髪型はだいたい2パターンで、
後ろで束ねて大きなひとつの三つ編みにしているか
それをほどき
ゆるいウェーブがかった
ダウンスタイルにしてた。

ある時気になって彼女に聞いてみた。

「いつから伸ばしているの?長い髪が好きなの?」

「う〜ん…10年くらいかな。
伸ばしている事に特に意味はないけど、好きよ」

そう言った彼女は
とても自然体で美しくて、
なにか芯の強さみたいなものを感じたんだ。

個性を表現する方法の中でも、
いちばん無防備に自分をさらけだすことになるのは
髪だと思うんだよね。

メイクや服は好きなデザインや色を纏って、
違う誰かになることだって可能なほど自由。

でも髪だとそうはいかないよね。

髪を染めたり、髪型を変えたり。

メイクと同じように
自分を飾ることはできても、
ストレスを感じたら髪は抜け落ちてしまうし
若くても白髪が増えたりするから。

幸せな生活をしているか。

自分を大切にしているか。

髪はそういうものを映し出す、ごまかしがきかないもの。

だから毎日ケアするのは大変だけど、
できる限りいつも
綺麗にしておきたいと思ってる。

髪を切ったらリフレッシュできるし

セットが上手くきまった日は
気持ち良く過ごせる。

髪がつやつやしていたら
大切な人に撫でてもらえるかもしれない。

手をかけるほど
わくわく楽しい気分になる。

髪はいつもそんなあなたを映している。

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