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優しくまもってくれるもの

気がついたら、すっかり秋になっていた。
大好きなノースリーブの季節も終わってしまった。
ほんとうに秋になってきたんだな〜。
空や街路樹も秋の顔をしている。

少しまえに出雲に帰省していた。
いつもは2日くらいで飽きてしまう山並みや自然が、
疲れきってぼろぼろ、すかすかになったわたしに、
ぎゅっと染み込んで、
固まって黒くなってしまった体と心の奥のなにかを、
静かにとかしてくれた。
それと同じくらいほっとしたのが、父や母、犬の存在。
家族がいる日常には、ずっと静かに優しく、あたたかいものが流れていた。
誰かを普通に信じたり、優しくしたり、
ちょっとおせっかいをしたり、されたりのつながり。
そのなかで育ったことが、なんだかとてもうれしかった。

いつもの日常にかえったいまもやっぱり、
あの大きな自然や、ちょっとおとぼけた家族が、
わたしのセーフティネットになっている。



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