ネーミングについて(その1)

キャニコムは「草刈機まさお」「伝導よしみ」「芝耕作」「ピンクレディー」「山もっとジョージ」など農業機械の商品に愛称・名前を付けている。

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日刊工業新聞の「読者が選ぶネーミング大賞」にも14年連続入賞もさせて頂いています。日刊工業新聞も30周年(2020年度は31回目、31周年)を迎える歴史のある企画です。

キャニコムの製品には型式というのもあり、草刈機だとCM(キャニコム マサオ)CG(キャニコム ジョージ)から始まったり、運搬車だとB(ビューティフル:beautiful)、J(ジョイフル:Joyful)、E(エクセレント:excellent)という形で型式にも意味を込めている。これは1980年代から始めており、歴史は意外にも長い。型式だけでも充分に意味があるのですが、それに愛称を付けたのが現会長の包行均(かねゆき ひとし)だ。

型式も当時はGA、GB、GCなどあまり気にもしていなかった。要はAは三輪車、Bは四輪車、Cはクローラ式とあくまでも会社の認識としての括りしかなかった。二代目らしい発想なのか、新しい構想の中で新商品の型式にビューティフルやエクセレントなど使う人が楽しい、使った人の身になって作るという形を型式に表したものだ。

キャニコムのネーミングというのは取ってつけて思い付きというものではない。確かに名前だけを聞くとふざけているとしか思われないのですが、このネーミングのついた商品を世に出すということはいかに大変か、苦労したかとなると並大抵なものではない。ネーミングがダジャレであってもグローバル展開できるわけです。ここまで耐久試験を重ね、ここまで開発の想いを繋ぎ、それを具現化するまでにどれだけの時間をかけてきたのかを考えると一日両日で完成するものではないのです。

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何度も何度も現場に入り、冬の時期は草が生えていないので沖縄まで行き、冬の草、夏の草、枯草など実験と耐久を繰り返している。

これは製造業としては当たり前ですし、現在は解析ソフトなどを導入して省力化を図っていますが、毎回、新機種に関しては300時間以上をかけて社員全員で耐久試験を行っている。また現場のお客様も巻き込み、持ち込んでお客様の意見、要望も取り入れて進めている。

少し真面目な話になってしまいましたが、確かな技術とユーモア溢れる商品をこれからも開発していきたいと考えている。次の課題は「環境:Enviroment 」だ。それよりもネーミングの話をしていないことに気づく。

ネーミングにおける国内、海外の話を盛り込もうとしたのですが、次回にしたいと思います。

そんなネーミングの話の国内編、海外編と次回はまとめたいと思います。

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