見出し画像

バレエファンの会社員、11月を振り返る

11月の平日は仕事に追われ、休日はバレエ三昧でした。劇場に行くのは非常にエネルギーを使うため、休日なのに全然休めてないと思いつつ、フル疾走する感覚が楽しく、あっという間に1ヶ月が過ぎました。
バレエ感想も11月だけでなんと11記事!これだけの情熱を仕事に注げたらどれだけスキルアップ出来たかと思います😂 

舞台やオープンクラスで様々なダンサーを目の当たりにし、バレエダンサーというのはある種のエキスパート、専門家だと思いました。自分も別世界ではありますが専門職に就く人間として、どうすれば自分も最前線で活躍し、価値を提供し続けられるか、様々なダンサーを見ながらいつも考えさせられます。
しかしながらダンサー達に憧れと尊敬を覚えると同時に、サラリーマンの恵まれている面も感じることもありました。

平均寿命が長くなることに比例し、私たち定年はどんどん伸びています。100歳まで生きるとして、定年はおそらく70歳を超えると思いますが、定年後の残りの30年で何をすればいいのか予想もつきません。
しかし、ダンサーの定年は今も昔も40代です。一般社会では40代というのは一番脂が乗った時期であり、一般人にとって人生これからという40代にダンサーはキャリアの第1フェーズを終えなくてはならないという宿命があります。
40代で定年を迎えるダンサーと70代までキャリアの第1フェーズを描けるサラリーマンとでは時間の捉え方も密度も全います。疾風の如く人生の第1フェーズを駆け抜ける必要があるダンサー達に比べ、70年という長期スパンでキャリアを構築できるサラリーマンは固定収入の保証もあり、なんとぬくぬくとしているのでしょうか。

バレエの世界ではサラリーマンの世界とは比較にならないレベルの激しい競争が繰り広げられていると感じます。選ばれた者のみ活躍が許されるという、非常に厳しい世界を勝ち抜いてきたダンサー達は、その美と芸術性を極めるために数多くのことを犠牲にしてきたと思います。激しい競争を勝ち抜くだけでなく、お客様に喜びと美しさを提供し、自己研鑽を続けるというダンサーの生き方には大きな尊敬を覚えます。
バレエファンとして、ダンサー達が命を削って私たちに提供してくれている美と芸術をただ消費するだけでなく、観客も何かダンサー達に還元できないか、どうすればWinwinになるだろうか、11月はそんなことを考え始めた1ヶ月でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?