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新国立劇場バレエ団の特大フットライトについて(ダンサーの足元が見えない)

新国立劇場バレエ団の特大フットライトが話題です。
以前より「オペラパレスは特大フットライトがあるから前列は気をつけた方が良い」とは聞いていましたが、今回ドンキホーテの舞台を見に行き、やっと謎が解けたので分かる範囲で解説します。

まず第一に特大フットライトとはオペラパレスの舞台のヘリにある黒いライン全部です。

最初はテープや影だと思っていたのですが、よーく見たら舞台側に角度が付いてるのが見えます。おそらく高さは10センチくらいあり、 これがあるとダンサーの爪先は見えないので、前列買う方は要注意です。

色々な方のレポを読んでいると、最前列に座った方はダンサーの足元が全く見えなかったそうで、怒っていた方は1人や2人なんてレベルではないです。
今回のドンキ公演では3列目のサイドブロックに座った際、幕開けのドンキホーテとサンチョパンサの足元は見えませんでした。ただしその後に登場したキトリ達はステージ奥側で動いているので、そこはギリギリ見えました。

フットライトは、1階席から見るとただの黒い邪魔な置物ですが、上階から見ると色々な色に光って、舞台に光をもたらしているのがわかります。正直カラフルに光っているので気が散ります。
ただし使われていた箇所は少なく、酒場のシーンで青とオレンジに光っていたので、白熱灯の色を出していたとか、夢の場の青い背景や赤い背景を作るために照らしていた、ほんの一部分で使われていた気がします。

ちなみに、色合いの変化などの照明の変化は、結局スポットライトと同じように照明さんが当てているのを目撃しましたので、このフットライトが本当に必要なのか、正直よくわからないです。

ちなみに客席から見たらただの黒い壁ですが、ダンサー側から見たらこんな感じなんですね。上の写真のカラフルなタイルみたいなのがおそらくフットライトです。

この黒い縁がわかるでしょうか。

フットライトをあえて使うことにより、酒場の暗い色合いや、夢の場の赤い背景などの色を出しやすいというメリットがある気がします。しかし、そんなスポット的な使い方のために、1階最前列を買うような筋金入りの新国ファンに数時間、足先が全く見えないという苦行をさせる価値はあるのでしょうか。

色々な方の意見から、おそらく安全なのは5列目以降と言われています。では、1列目から4列目までの座席についてですが、全部で126席あります。
(サイドブロックLR合わせて46席、センターブロック80席)

S席:14,850円 x 126席 = 1,871,100円

バレエの最前列は好みが分かれるところですが、推しを近くで見たい熱心なファンは必ず前列を買います。新国の熱心なファン層である126席に見えづらい状況を強いるほどフットライトが必要なのか、ぜひ検討して欲しいですし、もしフットライトを使うなら事前の告知をお願いしたいです。

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