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不可抗力と透視力?

 確定申告の期限が延びた。とか言うとかなり雑だし、正確でもないけど、システム障害のためe-taxによる申告が間に合わなかった人については、少し待ってもらえるということです。
 当たり前やろ? さあね。税務署の人は事情を聞いてくれ、わかりましたと言ってくれるけど。そうでない相手もいたりするのであり。甚だしい例を思い出したので記す。

 阪神淡路大震災のとき、私は既に社会人をしていたのですが、いっしょに動いていた神戸市東灘区在住の先輩デザイナーが被災し、出社できなくなった。自宅はグチャグチャで当然仕事はできない。打合せにも出られないし、納期にも間に合いそうにない。仕事をいただいていた代理店の担当者に事情を訴えたが、
「そんなもん知らんやんけ。何があろうと納期は納期やろ守らんかい」
との返答。
 浅ましい正体が見えた瞬間だった。仕事に厳しい人だと、それまで思っていたが、単に会社がこわかっただけらしい。

 どうしようもない状況下で、その人の正体が可視化される場面がある。もちろん、上記のような浅ましい人ばかりではないけど、そんな経験をして以来、妙にいい顔している人、自信たっぷりの人、偉そうな人を見ると、コイツ本当はどういう奴なんかな? と、存在をスキャンするような目で見るクセがついてしまいました。そんな悪いクセではないと思っている。

 写真は、すべてを見通すホルスの眼。
 

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