見出し画像

ロータリー財団の奨学金を獲得するまで

今年の夏からUniversity College London (UCL) の大学院修士課程に入学します。

今日なんとなんとロータリー財団から奨学金をいただけることも決まりました!

当たり前ですが、お金が一番問題となる海外留学、海外大学院進学ですけれども、これで大体300万円くらい給付の奨学金をいただけることになり、それはそれは本当に助かります。

要はこれによって大学院修了後の自分の口座残高が300万円ほど変わることになるんですよね。。


これから少しずつIELTS のこと、大学院合格までのこと、奨学金のことなどを書いていこうかと思います。

まず今日はそのロータリー財団奨学金について!

私の場合もネットで集めた情報が割と役に立ったので、どうかこの情報が海外留学を志す方々、特にお金がボトルネックとなって踏み切れない方の手助けになりますように。


●ロータリー財団とは?

ロータリー財団とは、国際的な社会奉仕団体です。教育、貧困、健康への支援を通して国際平和の実現を目指すという使命のもと活動しています。


●奨学金について

そのロータリー財団ですが、有難いことに海外留学生に向けた奨学金を提供してくれています。

地区により差があるかもしれないので、ご自身の住まれている地域のロータリークラブのHPで確認をしていただいた方が良いかと思いますが、私の場合を書きます。

奨学金の種類は「グローバル奨学金」と「地区奨学金」の2種類。

グローバル奨学金の方は、ロータリー財団の活動に特に関わる6つの分野に該当する学問を学ぶ方が申請できます。6つの分野は次の通り。

1.平和と紛争予防/紛争解決 2.基本的教育と識字率向上 3.経済と地域社会の発展 4.疾病予防と治療 5.水と衛生 6.母子の健康


地区奨学金は6つの分野に当てはまらない人が申し込む、というのがざっくりとした理解です。


採用人数や期間、奨学金の額はきっと地区によって違うのかと思いますが、30000ドルだったりと、かなり有難い支援です。

私の場合は、授業料と寮費に当てるつもりです。


そして、ここの奨学金の一番の特徴は色々な人と繋がりができることです。

ロータリーは人と人との繋がりをとても重視しているので、留学先でも現地のロータリークラブの方にサポートいただけるなど、人的支援があるのが本当に有難い点。

私も、知り合いにロータリー過去受給した先輩がおり、その方から人と人との繋がりが魅力だと聞いて応募を決めました。


●提出書類について

これもネットの体験談を見る限り、地区によって異なりそうです。

私の場合は、応募理由や将来のキャリア計画など全部でWord7〜8枚程度執筆しました。

面接もこの応募理由書をもとに行われました。

7〜8枚は面倒と思われるかもしれまそんが、逆に考えると、応募書類執筆がじっくり内容を練る良い機会になりました。ここをじっくり練って良いものにするのが近道かもしれません。

ちなみに執筆中私が気をつけたのは、自分の行いたいこととロータリーの使命がいかに結びつくかという点、後は大学院の志望理由書をもとにしましたが、自分の行うことがいかに社会的意義があるのか、自分が留学することがいかに価値のあることで、なぜ自分がロータリーの支援を受けて留学する必要があるのかという辺りでした。


●選考過程

最寄りのロータリークラブに書類提出後、そよロータリークラブから推薦を受けるため一度面接へ。

ただ、このロータリークラブでの面接はほとんど無いも同然で、あっさり推薦してくれました。拍子抜け感も無くは無かったですが、皆さん気さくで地元の繋がりを大切にした良い方々。


その後、いよいよ地区での面接へ。

二日間で選考が行われていたため、総勢何人受けていたのか分かりませんが、私の場合は恐らく10人程度から2〜3人が選ばれるような感じでした。

面接は自分1人 対 お偉いさん8人。あら、贅沢!でもそんな体験談をネットで既に見ていたため、あまり緊張せず。

質問は書類をもとにその大学の志望動機や、自分の行いたいことに関して細かく具体的に聞かれたり。

ロータリーについての知っていることやイメージ、奨学金のお金の出所について、奨学生に求められると思うものなど、ロータリーや奨学金関係について結構じっくり聞かれたり。帰国後にいかに自分の学びを他に還元したいかという具体的な方法についてなども。

後は、留学先の国についてのニュースを聞かれたり。私の場合は、Brexitだけだとありきたりかと思ったので、そこからホンダの工場閉鎖の話など深めていったら、ちょっと「おっ」って顔をしてもらえました。笑

あと、「学力も申し分ないし」と言われたので、IELTS7.5のスコア証(と4校分の合格証?)ももちろん見られているのでしょう。

私の場合は日本語面接のみ。

全体を通して、あまり意地悪な質問は無かったし、就活を経験した人、本当に留学の目的がはっきりしていて、ロータリーから支援を受けて留学することへのイメージがしっかり持てている人は、それを明確に喋れるように整理をしておけば、とんでもなく困りはしないのじゃないかと思います。

留学への強い熱意と具体的なヴィジョン、ロータリーにいかに魅力を感じていてどのようにロータリーと自分お互いにとって良いものにできるか、この辺りを大切にしたいですね。

当たり前のことではありますが、ロータリーの立場に立って、どのような人を採用したいのかというロータリーの想いを大切にしてくれる人の方が良いですよね。(これは何の面接でも一緒だと思いますが)


大学院への志望理由書も同様の視点がすごく大切だと執筆の過程で痛感しました。

その話はまた今度にでも。


あ、そうそう。

ただ、給付奨学金は貰えたらラッキーくらいの心持ちでいた方がいいですよね。

貰えない可能性が高いので、それをあてに留学の資金繰りを考えていると、貰えなかったとき最悪断念せざるを得なくなります。

世界銀行、日本学生支援機構、平和中島財団、IELTS 奨学金など、金額の大小もありながら複数給付奨学金はありますが、いずれも狭き門かと思いますので、貰えたらラッキーくらいの心持ちが多分良いのですね。。


ではでは。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?