見出し画像

対談を味わうvol.7 元イヌがニャーと泣いた日 たいがー・りーさん-藤井ペイジさん

この企画はYouTubeに上がっている対談動画を見て感じたことを記録していく企画です。
(詳細はvol.1をチェック↓)

第7回目の今回は

藤井ペイジさんのYouTubeチャンネルの企画「辞めた芸人に話を聴こう」から元イヌがニャーと泣いた日のたいがー・りーさんとの対談を味わっていきます。

(藤井ペイジさんYouTubeチャンネルURL)

(辞めた芸人に話を聴こう 元イヌがニャーと泣いた日 たいがー・りーさん回)

たいがー・りーさんは渡辺プロダクション(現:ワタナベエンターテインメント)で芸人活動をスタート。一度眼鏡店勤務に移った後、山内さん(現:構成作家・芸人)と宿野部さん(現:フォトグラファー)とともにイヌがニャーと泣いた日を結成。オンエアバトルの出場を果たします。その後、メンバーの入れ替えながらの活動を経て「たいがー・りー」としてエンタの神様への出演などピン芸人の活動していきます。現在は放課後片思い系妄想発明家として、日常で疑問に感じたことなどから発想を得ていろんなものを発明しています。

今回も藤井さんの聴き方、たいがー・りーさんの話し方など感じたことを見ていきたいと思います。

営業の際に誘ってくれた「温泉」

たいがー・りーさんのお笑い芸人としてのキャリアの歩みを聞いていく中で、ピン芸人時代に藤井さんと営業で一緒になったことに話が及びます。このときに、たいがー・りーさんが何かを思い出したようなリアクションをします。

「営業、僕覚えてます。藤井さんとね、温泉に行ったの覚えてます」。

ここから、たいがー・りーさんは自分のことを自ら話し始めます。
その当時、自分でしゃべろうと思っていることと違うことをしゃべっている自分に悩んでいたこと。
営業のバスの中でみんなの会話を聞いて、会話に入る準備をしながら黙り続けていたこと。
みんなの輪に入れていなかった自分を藤井さんが「温泉に行こう」と誘ってくれたこと。
少しずつ自らの胸の内を明かしていきます。
(た:たいがー・りーさん発言部分 ぺ:藤井ペイジさん発言部分)

【対談一部抜粋】
ぺ:ピンでDJネタみたいな感じ、始めてたら、エンタに出るようになってってことでしょ。
た:(うなずき)そうっす、そうっす
ぺ:結構出てたよね。営業とかでも一緒になったけど(た:そうっすね)、人気もあったあし(た:いやっ)、うーん。
た:いや、営業、僕覚えてます。藤井さんとね、温泉に(ぺ:はっ、ははは)、行ったの覚えてます。

た:お気づきだったかもしれないですけど
ぺ:何
た:ひ、人と話すのがですね(ぺ:うん)、僕は、話したいんですけど(ぺ:うん)、なんかね…
(ここで編集入ってる)
ぺ:コミュニケーションが苦手なの。要するに。(た:はい)対面での
た:はい、僕は、あの、仲良くなったりとかしたくて、僕は(ぺ:うんうんうん)、なんか、自分でもうまくしゃべれないのはわかっていて(ぺ:うんうん)、なんか、こういう時ないですか。藤井さん(ぺ:うん)。自分でしゃべろうと思っていることと全然違うことをしゃべってる(ぺ:ははは)。こと、多々ないですか。

藤井への信頼感

藤井さんの「辞めた芸人に話を聴こう」の企画に出演される方は、藤井さんとの信頼関係が根底にあって、いろんな話をされていると想像します。
今回のたいがー・りーさんは特に藤井さんへの信頼感があって、自らの話をされていると感じます。その信頼感の象徴エピソードが「温泉に行こう」だったのではないかと思います。

【対談一部抜粋】
た:これまでは、本当に「仲良くなりたいです」みたいな、なんか例えば普通に言えばいいところ、「え、ネタどっち書いてんの」(ぺ:ははは)みたいな感じで(ぺ:ああ~)入っちゃうとか、ほんとは、ただただ仲良く
ぺ:自分の中で、(た:はい)よ、要は(た:はい)本当にちょっとコミュニケーション取りたいけど、何歩か先のを言っちゃったりとか
た:なんか、気持ち悪い奴っているじゃないですか。へっ、
ぺ:俺は、でも、俺は、そんなふうに思ってなかったけどね。
た:ほんとですか。
ぺ:あ、若干シャイな部分はあるやろうなとは思ってたけど
た:はい。で(ぺ:うん)、それがもう、ずっと自分の中では、まあ、なんていうかコンプレックス(ぺ:コンプレックス)とまではいかないけど、なんか、こう、嫌だなと思っている中、なので、だれともコミュニケーションが取れなくなってきたんですよ。
ぺ:あ(大きくうなずき)、それを気にしているが故に、(た:はい)あんまり、こう、ちょっと、また、しゃべったら、余計なこと言っちゃうかな、みたいいなのがあった。
た:また、気持ち悪いこと言っちゃいそうだな、とか(ぺ:う~ん)、そんなとき藤井さんがめっちゃくちゃ優しかったのすごい覚えてる。
ぺ:はあ~ははははは

どんな話もありのまま聴く姿勢

たいがー・りーさんがかつての自分のコミュニケーションを振り返り、「自分が『これはこうだ!』と思っていることが「本当にそうなのか」と自分を見つめ直してきたことを語っていきます。
その中で「話がずれるかもしれないですが」と前置きをした上で、太陽、月、葉っぱ、チョウチョの蝶道…様々な話をしていきます。

どんな話が始まっても相槌をしたり、「それって、どういうこと」と問いかけたりして話を聴き続けます。聴き続けるとそれぞれの話からたいふぁー・りーさんの気づきや学びがあることがわかります。

藤井さんに聴き続ける姿勢がなければ、「何の話してんねん」と言って遮ってしまっていたら、聴けなかった話。「じっと聴く」「耳を傾ける」という人の話を聴く上で最も基本となる姿勢が示されています。

【対談一部抜粋】
た:最近は本当にちょっと話ずれちゃうかもしれないですけど、やっぱ、太陽が大事だなとか
ぺ:…ふー、はははははははは…間違いないけどな、間違いなく大事やけど
た:歩くときに、これもね、話ずれちゃうんですけど(ぺ:うん)、歩くときって(立ち上がる)(ぺ:うん)こうやって歩くじゃないですか(ぺ:うん、そやね)。でも、こうやって歩いてみてもらってもいいですか。
ぺ:(動かず)ほうほう
た:すごい太陽入ってくるんですよ。
ぺ:はああ
た:とか、これね(ぺ:うん)知らなかったんすよ。今まで生きてきて 。ここに太陽すごい入ってくるなって
ぺ:手のひらがすごいよね。(た:そうです)めっちゃ敏感じゃない。(た:はい)こっち(手の甲を見せる)よりこっち(手のひらを見せる)の方が敏感じゃない。(た:そうです。そうです)こうやって歩くのとこうやって歩くの全然違うよね。
た:全然違います。
た:あとはね。太陽入ってきたから、月も入ってくるかなって思ったら(ぺ:うん)、月も入ってきましたよ。(笑)

放課後片思い系妄想発明家としてのスタート

たいがー・りーさんは芸人としての活動を続ける傍ら、個人の楽しみとして発明品を作りためていました。芸人としては、売れることに追われて「自分がやりたいことが何なのか」わからなくなっていたとき。発明品を見て喜んでくれる人がいることを知り、放課後片思い系妄想発明家としてのスタートを切ります。
学生時代、みんなの輪に入れなかったときに思い描いた妄想を形にし、見る人に笑顔や気づきを届けています。

【対談一部抜粋】
た:「放課後片思い系妄想発明家」が何なのかって言われたら、いったん「ん?」ってなっちゃうんですけどね。
ぺ:うん、でも、なんか、伝えたいところは詰まってるんやろうなと思うけどね。その活動の肩書には。
た:そうですね。もう、そうですね。あたらめて言うと、その、中学高校の時にずっとモテなかったんですよ。僕ね。(ぺ:はあ~はははは)おそらく(ぺ:うん)、まさに(営業の)バスの中と同じ現象が起きてて。高校中学のとき。話せないんですよ。人と。(ぺ:大きくうなずき)だから、思ってること(ぺ:だからみんな)全然話せない。
ぺ:わーってなってるときに(右手をあごにもっていき、考える人のポーズで)「(話を)振られたらどうしよう。何言おうかな」って考えてるけど、そのまま時が過ぎるみたいな。
た:そうです。だから、もう、全然クラスの輪とかに(うん)物質としては全然入ってないんですけど(うん)、妄想の中では全部絡んでるんですよ。(ぺ:はあ、はははは。はい)でも、その時に思ってた、こういいう華やかな、わかりやすく言うと青春時代とか(うん)、華やかな恋の形(うん)っていうのを、妄想してたやつを形にして発表している。
ぺ:はあ、なるほど。それが今の職業
た:そう、職業というか、まあ、(ぺ:職業)今のところは、まあ、そうですね。

対談の後半ではたいがー・りーさんの発明品がいくつか紹介されています。個人的には「お攻め」に興味が湧きました。受験とか試合とか何か頑張るときに頭に浮かぶのは「お守り」ですが、「受験とか試合とか攻めの姿勢で挑むときに『お守り⇒守る』って何だろう」と、普段当たり前に思っていたことを疑わせてくれる、気づきを与えてもらえる発明品です。
たいがー・りーさんの芸人として、放課後片思い系発明家として歩みも発明品の数々も聴きごたえ、見ごたえがありますのでぜひ一度ご視聴ください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?