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対談を味わうvol.5 元イヌがニャーと泣いた日 宿野部隆之さんー藤井ペイジさん

この企画はYouTubeに上がっている対談動画を見て感じたことを記録していく企画です。
(詳細はvol.1をチェック↓)

第5回目の今回は

藤井ペイジさんのYouTubeチャンネルの企画「辞めた芸人に話を聴こう」から元イヌがニャーと泣いた日 宿野部隆之さんとの対談を味わっていきます。

(藤井ペイジさんYouTubeチャンネルURL)

(辞めた芸人に話を聴こう 元イヌがニャーと泣いた日 宿野部隆之さん回)

宿野部さんは2000年に平井さん(現:放課後片思い系妄想発明家)と山内さん(現:構成作家・芸人)とともに「イヌがニャーと泣いた日」を結成。横浜の桜木町等で路上パフォーマンスを開始します。2001年には爆笑オンエアバトルへの初出演を果たし、結成当初から勢いに乗りますが、2004年に脱退。現在はフリーのフォトグラファーとして活動されています。

この対談を通じて感じた藤井さんの聴き方、宿野部さんの考え方を見ていきます。

言い換え表現がはまる

藤井さんの聴き方を見ていきましょう。
(し:宿野部隆之さん発言 ぺ:藤井ペイジさん発言)
ぺ:で、2000年に結成か。(し:考え込む)になってます。
し:あ、そうです。大学終わってから東京出てきて(ぺ:うん)路上ライブをやり始めたんですよね。(ぺ:なるほどね。)それで、なんかお笑いっぽい感じになってコントみたいなのができたんで、(ぺ:なるほど、なるほどなるほど)ちょっと、(ライブとかに)持っていこうかってなって、それで、名前つけるのに(ぺ:はあああああん)大学の時にやってたラジオ番組の名前をそのままトリオ名にしたんですよ。
ぺ:そうなんだ。
し:最初はなんかわからないですけど
ぺ:ま、パフォーマンス集団みたいなこと。
し:そ、そうなんですよね。横浜の桜木町とか(ぺ:うーん)、横浜のなんか、高島屋(ぺ:ゆずやん)とか、そうそう
ぺ:お笑い界のゆずやん
し:あんなのに憧れてたんですよ。(ぺ:あ、ほんと)そ、そ、お笑いっていうそこまでお笑いお笑いしてなくて(ぺ:うんうんうん)、なんかこう、面白い感じになりたいよねっていう、ざっくりほんわかした感じで、路上でどうやって人を止めるか、みたいなとこ(ぺ:あ、)から動き重視のネタになっていったんですよ。
ぺ:そういうのがあったんやな。

イヌがニャーと泣いた日は、結成当初、横浜の桜木町や高島屋あたりで路上パフォーマンスを披露して活動していました。
その様子を聞いた藤井さんは、横浜市内で路上ライブをしていた時期がある「ゆず」を連想し「お笑い界のゆず」という表現でツッコミを入れます。
宿野部さんはその表現に納得した様子で、ゆずに憧れていたこと、路上でどうやって人を止めるか工夫したことを話していきます。
 
言い換え表現を相手に伝えるのは、その表現が相手にうまくはまれば「この人はわかってくれている」感や信頼感、親近感が増すので相手の話を促すのに有効です。
残念ながらはまらなかった場合でも、相手が「そうじゃなくて〜」と気軽に訂正できる空気作り(例 ゆったりと落ち着いた雰囲気で話を聴く など)を意識すると信頼関係を損なわずにすみます。

惰性でする継続ではなく試行錯誤を続ける覚悟を

続いて宿野部さん。
宿野部さんが芸人時代を語る言葉をいくつか拾っていくと、宿野部さんのお笑いに取り組む上での心の揺れを感じられます。
 
【辞めようと思ったきっかけを聞かれて】
・結構早めに一番気後れしたかもしれない
・自分たちのスタイルがいつまで続くのかな
(→藤井さん「いつまでもできるものじゃない」と伝え返し)
・楽しければいいみたいな、学生感覚でやっているところがあった
・プロとして食っていくという覚悟がなかった

【芸人をやっているときにやっとけばよかったと思うことを聞かれて】
・世間を知っておいたほうがよかった
・大学終わっていきなりお笑いやってて、ものを知らず、正しく客観視できていなかった
・もしかしてこうかもと思っても、自分が「こうだ」と言えるほど(判断する)素材がない
・決めきれずなんとなくズルズルやっちゃった

【芸人になりたい人へのアドバイスを聞かれて】
・決めつけない。柔軟に変わることを勇気を持ってやった方がいい。
・自分が武器だと思っていても実は大した武器じゃないことも
・(一方で一つのことを)磨き続けるという選択もある
(→藤井さん (ゲッツをやり続けブレーク)ダンディー坂野さん、(いろんなキャラを試してワイルドでブレーク)スギちゃんさん、相反するブレーク例を出して同調)
 
柔軟にいろいろ試すことで、「こうだ」と思えるための判断材料を溜めていける。一つのことを続けるにしても、そこに「磨く」という試行錯誤がないと「こうだ」と思える材料が溜められない。
どちらにしても「なんとなくズルズル続ける」ということは一番避けなければならない。
 
宿野部さんの言葉にはそんなメッセージが込められているように感じました。
お笑いに限らず、何か物事に取り組む上で大事なことですよね。

東京の屋上を開拓

宿野部さんはフォトグラファーとしての活動のほか、東京都内の屋上で様々な活動を行うことで「屋上を生かす」取り組みにも従事されています。
東京都内の屋上は江戸川区1つ分に相当する広さがあり、屋上の利用を促進すべく東京24番目の区「屋上区」構想というものが始まっています。今後の宿野部さんの活動に注目です。

藤井さんとの対談全編ぜひご視聴ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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