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市場価値という言葉の意味が変わり始めている!?

「市場価値」って何だろう!?

最近やたらと耳にする言葉。
「市場価値を高めよう!」という言葉。

転職サイトのキャッチコピーにも使われていましたが、いろいろなビジネス書でも最近は使われているから不思議です。

この言葉、実はいろいろな意味合いを含んでおり、どのように解釈をするかによって全く違うことになってしまいます。

育ってきた環境や世代によっても意味合いが変わってくるのはもちろんですが、人それぞれの解釈によって、意味が変わるという不思議な言葉です。

「市場価値」と聞いてあなたはどういうイメージが出てくるか、一度想像をしてみてください。
正解はありませんから、思いついたイメージを言葉にしてみると、人によって全く違う言葉になるから不思議です。

それぞれの「市場価値」

市場価値という言葉から想像することは…
1:転職をして年収を上げることで市場価値を高める
2:実績と信頼を得て、昇進することで市場価値を高める
3:点が線になり、線が面になるように、市場価値を高める
など、いろいろなイメージが上がってくると思います。

多くの共通点としてあげられるのが、「自分中心」という軸になっていることが不思議です。

自分の市場価値を上げるために考える人が9割いるのは事実ですし、そういう意識になってしまっている。

半分正解であり、半分間違いになっていることに気づけるのは1割いればいいほうである。

年功序列がなくなり、会社に対して忠誠心を示したとしても、40歳前後から定年退職までの20~30年の間はリストラとの恐怖と戦わなければならないからである。

ここで考えてほしいのは、市場価値が高くなるには、自らのスキルと実務を積み上げることだけでいいのか?という疑問を考えてほしい。

ビジネスパーソンは35歳で一度死ぬといわれているのは、転職するにしても、会社に残るとしても、どちらもいばらの道であるということである。

現在のところは35歳以上の転職案件も多くなっていますが、決定率から行くとかなり厳しくなっています。
なぜ厳しいのかというと、年収が高いこと、環境適応能力があるかどうかわからないこと、期待することがコミットできるかどうかがわからないことで、ネックになっている。

35歳以下の場合については特に育成するという視点もあり、年収はさほど高くなく、長時間労働、理不尽と不条理があったとしても耐える傾向があるから、企業としても損をしたということは感じない。

投資したことに対してリターンがあるわけですから、会社にとっても、応募者にとってもメリットがある。

忘れていませんか!?ビジネスパーソンゲームがある

経営者に気に入られているから出世をしたり良い待遇やポジションを得ている。

よくある例ですが、会社社長、役員と同じ会社出身だったり、元取引先の人を採用する場合、どうしても下駄をはかせてしまうため、パフォーマンスがあまり良くなくても、優遇されることがよくあります。
そういった事もあると思います。
会社の規模によっては経営者との距離も近く仕事ぶりも見えやすいから。

でも、その事にあぐらをかいて自分の力を磨く事を忘れると失脚も早い。
下から良い人材はどんどん入ってくる。
期待できる新しい人に経営者の寵愛が移ればポジションも無くなるかもしれない。

常に環境は変化するからこそ、自分を客観的に分析をする事で良い環境でも逆の環境でも安定してパフォーマンスを出していけるようになると強い。
仕事は中長期的に活躍していく時代です。

昔のクライアントさんに教わったことで、今もなおずっと鮮明に印象に残っている言葉がある。

「最近、承認欲求の塊みたいな人って増えたでしょ。がんばっています!やっています!とやたらとアピールして、実績もすごいんですよ!みたいな人が増えているし、こういう人が増えて実力があると感じているから勘違いが甚だしいんだよ。」というと、続けてこういった。

「がんばっています!やっています!というのは、身内や友達レベルの話でしょ。プロは違っげ~んだよ!アピールすることではなく、最近、〇〇といえば××さんが流行っているらしいじゃん。××さんと話をしてみたいから呼んでほしいといわれるようにならないといけない。」と言い切った。

ご指名がかかってからプロといえるようになる。

ボスコントロールという言葉

これからの時代はいい意味で会社も上司もうまく利用をしていく時代に変化をしているのは間違いありません。

転職をする人に対して、裏切り者という人もいますが、ずっと同じメンバーでやっていくこともありませんし、戦力外通告をすることもあるでしょう。

あなたの評価を決めるのが、上司であることを忘れてはいけません。
上司との馬が合わないから転職をする人も多くいます。

上司と腹を割って話をすることができるのであれば、社内ノマドというようなポジションも得られるかもしれない。

やりたいことをいい続けて、上司が評価をしてくれたら、その道を開いてくれるかもしれない。

目の前のある仕事に集中して、上司やチームメンバーと連携をしながら、実績を上げていく必要もあります。

また、人事異動というカードを切られてしまうと、チーム編成が大きく変わってしまうため、信用と信頼と実績をゼロから築き上げていかなければなりません。

20代、30代の結果が40代、50代につながっていきます。
最短距離でキャリアを築き上げていきたいという人もいますが、正しい方向で正しい方法で努力をするなら問題ありません。
また、個人差があるので必ずしも正解があるわけでもありません。

市場価値という言葉は、2つの意味がある。
1つは年収を上げる、自分の価値を上げるという自分軸。
もう1つは、ボスコントロールをうまくこなして、社内の信用と信頼と実績を積み上げていく、上司軸。

この2つの軸をもって、市場価値という言葉が成立するのではないだろうか。

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