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イノベーションが起きにくい4つの理由

究極の自問自答

2023年度の新卒採用が外資系、マスコミ系、経団連に入っていない企業は
エントリーシートが締め切りになっているのが12月から1月の年末年始に集中している。
新卒の一括採用については、いまだに疑問がある。

海外の大学は6月に終わる事が多い。
日本も秋学期からの入学などもあるため、9月に卒業する学生もいる。
これはほんの一部であるという人もいるだろう。
新年度が4月だから、卒業をした学生を4月に入社するというのが、
先入観と固定概念になっているから、恐ろしい。

エントリーシートにはいろいろなことを書かなければいけない。
自分の性格から、志望理由、ストレス耐性に対する質問に答える。
20年ちょっとの人生を振り返るという無茶ぶりがそこにはあるんだ。

いろいろなことを思い出しながらエントリーシートに小さい文字で書きまくる。
人事が読むことを考えずに、いろいろと長文で自分が思い出したことを書く。
就職の赤本を見てみると、結論から書いて証明してダメ押すと書いているじゃないか。
面接も同じ様に結論から話をして、長くならないように話をすると書いている。
面接の本質を見抜いていないからそういうことをいうんじゃないのか?と疑いたくなる。

エントリーシートは学生にとってはプレゼン資料なんだよ。
細かい文字で長文でやたら書いても、読み手は疲れてしまうんだよ。
しかもルーティンワークでいろいろなところからのニーズに答えるために社内をかけまわり、現場で人事がらみの事件が起きればすぐに駆けつけなきゃいけない。

そうして肉体的にも、精神的にも摩耗している状態でエントリーシートのチェック。
そこにはいろいろな規制があるから不思議である。
完全に思考停止の状態で作業的にやっている人事が多いというのが現状だ。

また、こんな人事もいる。
20数年のひよっこが色々書いているけど、どうせ話を作ったり、盛ったり、
嘘まで書いてんじゃねーのかよって思いながらチェックをしている。

なぜなら、インターネットでちょっと調べると企業名と一緒に
エントリーシート突破法や面接突破法などが溢れかえっている時代である。
だからこそ、人事は色眼鏡をかけてみてしまうのだろう。

ソーシャルメディアの発展でいろいろな採用手法を試す会社も増えている。
インターンシップを受けることが、就職活動で有利になる方法だと思い込んでいる学生もいるぐらいだ。

自分自身という名のゆるキャラづくり!?

ゆるキャラと言われているふなっしーやくまモンが残っている理由。
秘密性があり、他のゆるキャラと差別化ができているからである。
新卒の市場でよく言われているのが、意識の高い系といわれる学生である。

これは人事側から見た視点である。
20数年のひよっこが知識だけをつけて、頭でっかちになりやがって、死に物狂いで働いてきた俺らよりでかい口を聞いてんじゃねーよってかんじかな。
完全に俺らがお前らを選んでやっているんだよっていう権力関係がそこには存在している。

社会とは窓ガラスをわらないルールだし、チャンスは皆平等に与えられるものではない。
そのためにチャンスを活かすためには、日々努力をしているんだよ。
そうしていつ来るかわからないチャンスのために準備をして、チャンスが来た時におもいっきりそれを狙いにいくのが社会人なんだというのが、人事関係者の奢りというか、変なプライドがそこにはある。

企業人事もキャラクターをつくるのと同様に、学生もエントリーシートに書いた通りのキャラクターを演じる。
嘘もつく奴もいれば、話を盛る奴もいる。
一番損をするのは、正直に戦っている学生である。

企業ごとにキャラクターを演じなきゃいけないから、移動中でも、待合時間でも、エントリーシートを見なおしている。
ボロが出ないように台本を書いている学生がほとんどだから。

また、面接官のレベルもドンドン下がっているから、学生の嘘や話を持っていることに気づかない人が多い。
自分の部下になるわけではないし、仕事の時間を削ってまで人事部に巻き込まれたのだからと思っている人も多い。

採用基準は存在しないし、相性がほとんどだと言っている理由はここにある。
自分で起業をしたことがある人であれば、企業文化について精通をする人が多いが、ほとんどの場合は2:6:2の法則に則って、合格、不合格を決めている。

体育会系が優遇される理由

これはほとんどの企業で注目をされていて、集めたいと思っている学生。
理由は簡単なんだ。

理不尽なことを言われても耐えるだけの精神力を持っていて、終電まで仕事をして、朝一番で出社するだけの体力があって、目標を与えることによって、絶対達成するだけのマインドを持っている。

いいかえれば、パワハラをしても気づかない学生を採用しているともいえるだろう。
ワークライフバランスとかは関係ないんだよ。
淡い期待と妄想をすることはすぐにやめてくれっていいたいね。

社会人3年目までは1人前扱いをしないというのが社会の通念であり、それが先入観と思い込みにつながっている。
どんなに優秀な学生であったとしても、自分たちの型にはめて、自分に忠実な部下をつくろうとする中間管理職がいるから恐ろしい。

新人は朝一番で出社をして、先輩のデスクを拭いたり、周りを掃除したりするのが当たり前という古き悪しき昭和の時代から続いている伝統をいまだにやっている企業もある。
企業文化の天然記念物といってもいいだろう。

その反動だろうか、就業時間の30分前になるとマネージャー陣が吠える。
残業する奴らはちゃんと申請をしろよ。数字につながらない残業は認めないからな。

就業時間を10分過ぎると、またマネージャー陣が怒鳴る。
お前ら残業申請もしていないのに、何をしているんだ。就業時間は終了したんだ。
トットと荷物をまとめて退社をしろって。何をやっているんだよ!

勤怠管理の一環ではいい環境かもしれないけど、仕事が終わらない。
そうすると、直接家に帰るのではなく、スタバに行ってパソコンで仕事の続きをする。
企業へプレゼンをする資料を作ったり、チームで打ち合わせをしたりする人が多い。
土日に黙って出勤をしている人もいるぐらいである。

仕事をがむしゃらにやって成長をしようというモチベーションが高い人であればいいが、ぶら下がり思考や社畜思考の人にとっては、ワークライフバランスという幻想を追いかける。

企業によっては上を目指すのか、その会社を去るかの2択である。
企業に貢献しないものは、リストラの対象になる可能性が高くなることに気づいていない。
若いからといってその対象にならないとたかをくくると痛い目にある。

自腹でプチスキルを身につける必要性がある

残業ができなくなった。年収が下がった。
家のローンと教育ローンを払いながら、昼飯代はワンコイン。
会社の愚痴、部下の愚痴、家族の愚痴を酒の肴にして飲んでいる。
昭和のサラリーマンの象徴かもしれない。
新橋の酔っぱらいのサラリーマンがいい例かもしれない。

リストラの嵐が吹き荒れた頃、社会人になったばかりの団塊の世代ジュニアの世代は、縦のつながりより、横のつながりを重視して、つるむ傾向がある。
飲みニケーションを取らない世代としても有名になり始めたんだ。
それからゆとり世代、さとり世代と言われながら、いろいろな人種が混ざる様になる。

生まれた時から競争社会であり、幼稚園、小学生、中学生、高校生、大学生とお受験があり、社会人になると社内での競争があり、世間体との競争がある。
ずっと戦わなければいけない状況が続く。

一度負けると復活が出来ないのが日本の社会の悪いところでもある。
一度レッテルを貼られてしまうとその評価が一人歩きをしてしまう。
最近の例で言えば、世紀の大発見といわれたSTAP細胞問題がいい例だろう。

会社へ貢献できればヒーローになり、貢献が出来ない場合はヒールになるか、
お荷物扱いをされてしまうことになる。
正社員とはいえフリーランス状態で明日仕事がなくなるかもしれないという覚悟をしながら、会社から嫌われないようにごまをすりながら、社内政治に奮闘する人たちもいる。

優秀な人材はドンドン流出して、独立開業をしていくのか、外資系に動いていく。
群れることを嫌い、一匹狼の人は特にそういう傾向が出てくるものだ。
だから、ノマドという言葉が一人歩きをして栄光の職業みたいなポジションを獲得した。

これからはプチスキルとプロスキルの融合で差別化をすることが重要になる。
ナンバーワンになるよりオンリーワンになることを目指して欲しい。
営業力、専門性があり、勝算があるのであれば、起業することも視野に入れて欲しい。

年収が下がってもいいから楽しい仕事をやりたい、会社に縛られることなく、専門性のスキルと叩き上げのスキルをもって勝負をする覚悟ができれば、10年後に会社を存続させていることができることがあるのではないだろうか。

日本人の特徴として覚悟を決めるまでに時間がかかる。
世間体であったり、周りの反対などを受けるから、会社員でいることが優等生という先入観があるからだろう。
失敗したくない、レッテルを貼られたくないという恐怖心もあるだろう。
それを越えた時に起業をすると成功をすることができるのだろう。


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