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経歴と面接で即戦力を探す!?

即戦力=すぐに活躍してくれる人という幻想

経営者、人事と商談をしていると決まって出てくる言葉が2つあります。
1つは即戦力になる人材。
もう1つはうちの文化にフィットする人材。

即戦力になる人材は、すぐに活躍してくれる人というのは間違った定義であり、環境適応能力が高い人が仕事のやり方にいち早く慣れて、結果を出すことではないだろうか。

過去の実績が輝かしい人が転職をして活躍できない理由として、環境適応能力がなかったり、低かったりすることが挙げられます。
昔のやり方がこうだったから、こういうやり方が正解だみたいな、過去の栄光とプライドが捨てられない人の場合、転職先で失敗をするリスクが高くなります。

例を上げると大手企業は分業制であるのに対して、中小企業やベンチャー企業はマルチタスクで何役もこなさないと成功はしない。
大手のやり方で押し切ろうとすると部下からのハレーションが大きくなって、部下が辞めるかその人が試用期間で雇止めになるかの2択です。

もう1つのカルチャーフィットという問題も実は大きく関連をしています。
価値観の一致というのはすごく重要なことで、会社全体、組織全体を動かすときに必要な原動力となります。
重要視しているのは舵を切る際に一緒にその方向へ向かってくれる人というのは組織の中でも重要なポイントになります。

また、スキルの高い人というのも採用したいというのは事実です。
即戦力として活躍してもらって、ガンガン稼いでくれる人、業務遂行能力の高い人、リーダーシップがある人などについては、採用したいという気持ちが高くなります。

採用されないケースは価値観が合わないまたは低く、スキルを持っていない人が該当することになります。
こういう人を採用するとハレーションが起きるか、政治家として暗躍するケースが多いため、採用しないケースが多くあります。

ジョブホッパーと転職未経験者!?

転職回数が多いと不利になるのは、平成までの採用手法であり、古き昭和の時代から続いている悪しき習慣とも言える。
大手企業へ転職をしたい、有名企業へ転職をしたいというのであれば、40歳までに転職経験は1〜2回であれば問題ないでしょう。

一般的に言われているのは、30歳で3回未満、35歳で5回未満と言われていますが、企業によって採用戦略が違うこともあるので、定説ですが疑問符がついている状況です。

うちの会社の役員は◯◯大学卒だから◯◯大学しか採用しないという会社もありますし、ライバル企業にいることが採用の条件だったり、企業によって細かい条件が水面下であることを人材ビジネスや人事の経験を通してわかったことです。

最近では少しずつではありますが、この流れが変わってきていることを感じています。
それは経験社数ではなく、経験重視の方向へかわりつつあります。

転職回数が多いとネガティブになりやすいのですが、実績をしっかり残している人については、面接をしてみようという前向きな流れに変化をしています。

なぜなら、社数を刻んでしまった理由は色々あるけれど、いろいろな会社で実績を残せるということは、その人の環境適応能力が高いのか、それとも何かフレームワークを持っているかということが見えてくるからです。

書類選考通過率はあまり良くないかも知れませんが、自分のやりたいことができるチャンスに巡り会える事もできますし、昇進も業績向上ならできる体制のある会社が増えています。

35歳から40歳になって、転職未経験というのも最近増えています。
この年令になると出世レースが終焉を迎えていくケースがあり、出世レースから離脱した人たちが、早期退職リストに名前を乗らないようにするために転職をするケースが増えてきています。

大手企業で出世レースから離脱をしてから、転職市場に出てきたとしても原体験の数が少ないことがあるのと、転職未経験ということで環境適応能力があるのかどうか不安になることが多くあります。

企業の採用基準が欧米型か日本型か!?

人手不足といわれており有効求人倍率が1.5倍以上という異常状態が続いていますが、職種、年齢、勤務場所によっては0.2倍から10倍以上という数値が出ており、平均すると1.5倍以上になっています。

従来の方法では採用ができなかった企業が知恵を絞り始めているのが現状であり、SNSで社員がどんどん発信をしている企業や人事や経営者がSNSで発信をしているケースが最近増えています。

また、ビジネスパーソンは35歳で一度死ぬといわれていましたが、昨今の人手不足が影響しているのか、ミドル層の採用も活発化してきています。
優秀な人を採用してイノベーションを起こしたいという企業が多いのですが、そこは社内政治に巻き込まれてしまうと実力を十分に発揮することができなくなってしまうでしょう。

優秀な人が入社をするとなると、お手並み拝見という形で政治家の人たちはいろいろなトラップをかけて、そこへ落とそうと必死になる。
自分たちの利益やポジションを獲られたくないからこそ、業績をアップさせることに知恵を絞るのではなく、人を失脚させるために知恵を絞る。

ミスをするとここぞとばかりに一気に加勢をすることで、自分たちのポジションを守ろうとしている。
こういう政治家がいる限り、組織の活発化やイノベーションは起きないだろう。

いろいろな経歴を持っている人がチームを組むことによって新しいことが始まったり、柔軟な思想や考え方が多くなり、少しずつ変わっていくことになるでしょう。

書類上で紋切り型のゲートキーパーをするのであれば、興味のある人、ターゲットに近い人にドンドン会うことで採用がうまく回っていくでしょう。

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