生活新聞 損得版:  「年末調整とはなんですか?」 <ー 会社員は全員関係者です、念のため復習です

今回は「年末調整とはなんですか?」についてコメントをさせて頂きます。

実は、先日某大企業につとめる主婦の方の会話がたまたま聞こえた時に「私は、年末調整の意味が分かりません、 は~ は~」と言っているではありませんか?

え~ あの大企業の方も知らない?

驚きました。

と言うことで、今回は念の為に「年末調整」の意味をさらりと復習します。 これは、会社の勤務者が全員関係するはずです。

では...

「年末調整」: 日本で毎年12月に行う税金の調整作業のことです。これは、一般的には仕事をしている人が収入に対して適切な税金を納めるための手続きです。

  1. 給与から天引きされた税金が基本 通常、働いていると給与から源泉徴収と呼ばれる形で税金が天引きされます。これは、毎月給与から税金が引かれて、その金額が国や地方自治体へ納められています。

  2. でも、給与明細には誤差があることがある 給与明細を見ると、実際に受け取る給与と天引きされた税金が合っていないことがあります。これは、年間の収入や経費、手当などの要因によって生じる誤差です。

  3. 年末調整でその誤差を修正 年末調整は、年末にその誤差を修正する手続きです。具体的には、年間の収入や経費、控除などを考慮して、本来の税金と実際に天引きされた税金の差額を調整します。 (下記Note1を参照、具体例付)

  4. 結果、過不足が発生した場合に調整 年末調整の結果、過去の月に支払った税金が多かった場合は、その過剰分が戻ってくることがあります。逆に、少なかった場合は、追加で税金を納める必要が生じることがあります。

  5. 手続きは主に雇用者が行う 一般的に、年末調整の手続きは雇用者が行います。しかし、具体的な事情や変更がある場合は、本人が税務署で手続きを行うこともあります。

簡単に言うと、年末調整は給与から天引きされた税金と実際の納税額との誤差を修正する作業で、これによって正確な税金の額を計算し、過不足があれば調整します。

この説明で、分かりにくいと思った方は下記Note1をご参照ください: ↓

_*_*_

Note1: 具体的には?
ある人が1年間に100万円の給料をもらって、そのうち20万円が税金として天引きされたとします。でも、その人が扶養家族がいる、あるいは保険料をたくさん払っているなどの理由で、実際に納めるべき税金は15万円だとします。

この場合、本来は5万円の税金が余分に天引きされていることになります。年末調整では、この余分に天引きされた税金を、会社が年末にまとめて払い戻してくれます。

年末調整を受けるためには、会社から渡される「扶養控除等申告書」や「配偶者控除等申告書」などの申告書に、自分の状況を記入して提出する必要があります。これは、毎年11月あたりに会社の経理が各社員へ記述をお願いしているはずです。

申告書に記入する内容は、主に以下のとおりです。

  • 扶養家族の人数

  • 配偶者の有無

  • 保険料の支払額

  • 寄附金の支払額

  • 住宅ローンの借入額

これらの内容を記入することで、会社は正確な税額を計算することができます。

年末調整は、給与所得者であれば誰でも受けることができます。アルバイトをしている人も、年末調整を受けることで、余分に天引きされた税金が戻ってくる可能性があります。

年末調整を受けるためには、申告書の提出期限までに、会社に申告書を提出しましょう。申告書の提出期限は、原則として12月31日です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?