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台本がないと授業ができない

授業をしている時が一番好きだった。

計画通りに行くことなどほぼないが
それがいい。

同じ単元の授業をしていても、
前回とは違う授業が生まれる。

最後に伝えたいことは、
単元ごとにあるのだけれど
そこに行き着くまでのプロセスが
生徒の反応によって毎回違う
だから授業が好きだった。

「授業は生き物ですね」

と前に私に言っていた人がいたけど
本当その通り。

台本をただ読み上げるような
「死んだ授業」はしたくない。

そう思っていた。

でも、訓練所で
英語を使った授業をして気づいたのだ。

あれは日本語がペラペラだったから
出来たんだと。

人生で初めて授業に台本を用意した。

英語でソーラン節を教えることになった。

話すことを
あらかじめ決めているなんて変な感じだった。
だけど1回目だし「死んだ授業」でもいい

そう思って台本を作ってその通りに読んでみようと思った。

しかし、いざ授業が始まると

次から次へと台本にない
「言いたいこと」が溢れ出て来た。
日本語で授業をしていた時みたいに。

でもその「言いたいこと」が
びっくりするほど言えない。
パニックだったし非常に悔しかった。

当たり前のことだが
もっと準備が必要だった。

だって私は英語がペラペラじゃないのだから

いつも反射的に返していた言葉や
思いつきの問いかけも
事前にどれだけ想定しておくかが大事だ。

もう一度言うが

私は英語がペラペラじゃない
だから、
今までの準備に毛が生えたような備えでは
「生きた授業」はできない。

授業のスタイルを変えることにした

素晴らしい台本作って授業に臨む。」

台本がないと
授業ができない自分が少し嫌だった。
台本なしにやってきたことへの
変なプライドが邪魔していたのかもしれない。

でも諦めようと思う。
台本があったっていいじゃないか。
台本を読みながらの授業でも
きっと生きた授業ができる!
その台本が素晴らしければ!

そう気持ちを切り替えて
今日も次の授業の台本の準備をしています。


でもいつか、

台本なしで英語で
授業ができるようになってみたい。


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