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大企業が陥るリスキリングのジレンマ

直接的ではないかも知れませんが、会社からリスキリングを求められることが多くなっていませんか?私の会社は半期毎に目標を立てるのですが、今がまさにその時期です。

そしてリスキリングについて考えていたら、大企業に勤める社員ほどそれに対するモチベーションが低いだろうと思いました。リスキリングするのに適した環境なのに。
今回はそんなジレンマに関するnoteです。

大企業に勤めるとは

先ず、大企業に勤めている人は相対的に高収入です。休日も十分にあるし、残業代も当然のように支払われます。そして大企業はやっぱり倒産のリスクが低いです。
あとは大企業問わず日本は解雇されるリスクも非常に低いです。
大企業に就職したら、定年まで無事故で勤め上げることが最もコスパの良い稼ぎ方ということです。

リスキルは誰の何のためか

一方、リスキルは誰の何のためなか。それは我々が変化の早い時代において生存確率を上げるためにやるべきことです。いまの仕事を失った時の支えとなる無形資産です。
会社のためではありません。

会社がリスキリングを求める理由

ではなぜ会社は従業員に対してリスキリングを求めるのでしょうか。
私の考えでは、会社が社員教育を出来なくなったからです。昨今は高速にトライ&エラーを繰り返しながらビジネスを成長させるのが主流になってきてます。投資家も実績よりもアイデアに対して出資するようになってます。
つまり、社員の育成計画を立てるところから始めてたら競争について行けないのです。
結果、リスキリングを推奨して画期的なアイデアを持った社員が現れるのを待っているように思えます。
リーダーシップを求めるのも、結局は同じ狙いです。

そしてジレンマ

いまは大企業であっても同じビジネスモデルでは生き残れません。イノベーションが必要です。正確にはイノベーションを起こせるDX人材が必要です。そのために既存社員には新たにICTのスキルを身につけてもらいたいと考えています。
一方で生存確率の高い環境にいる社員には、リスキリングのモチベーションはありません。
数年前には「Growth Mindsetを持って成長を!」と叫んでも響かず、いまはそれがリスキリングに変わっただけです。

このジレンマはどうすれば解決できるのでしょう。
もし答えが見つかったら、またnoteを書こうと思います。

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