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なるほどと思った二つのバイアス

今回は心理学でいうところのバイアス、つまり認知バイアスがテーマです。それら今までもずっと感じていたバイアスで、文章で長々と説明していたものです。
それが書籍『失敗の科学』の中で名前が付けられていることを知りました。

余りに嬉しかったので皆さんにも共有したいという思いでこのnoteは書かれています。

『講釈の誤り』

先ずはコチラ、『講釈の誤り』です。
これは、因果関係を無視して都合の良いストーリーを作ることとされています。
何においてもチャレンジした後には結果が出ます。勝負の世界だと勝ち/負けであったり、テストだと80点とか。
そしてサイコロを振った結果の様な『運』に左右されるものでなければ、複雑な要因が作用してその結果になっています。
しかしこのバイアスが強い人は、この複雑性を考えることをしたがりません。そして自分は優秀であり正しいと考える傾向にあると思います。
そのため講釈の誤りを発動させます。
例えば何かしらのスポーツで応援しているチームの成績が振るわなかったとき。『監督が悪い。監督をクビにすればチームは良くなる。』と決めつけている方っていませんか?

『基本的な帰属の誤り』

次は『基本的な帰属の誤り』です。
これは、人の行動の原因を性格的な要因に求め、状況的な要因を軽視する傾向とされています。
例えば街中を歩いていて転倒した人を見たとき、その人に問題があったと考えてしまいませんか?つまり自己を起こした”人”に問題があったと。
では自分が街中で転倒したときはどう考えるでしょうか。私だったら石が落ちてたなど”状況”に問題があったと考えると思います。
これは厳しい状況に陥った時に顕著に表れると思います。
自分の苦境は誰かのせい、他人の苦境は自己責任というやつです。

まとめ

今回紹介したバイアスは、ニュースではネガティブな結果に対して使われることが多いと感じています。事件や事故を単純化してセンセーショナルに伝えることが出来るからです。時に悪意を持った編集を加えて。
そして自己啓発本なんかではポジティブな結果に対して使われることが多いと感じています。某コーヒーチェーンが成功した理由などが書籍になっていたりしますが、それを真似してその成功を再現した企業ってみたことないですよね。

つまり、実際のところ世の中はそんなに単純じゃありません。

もし『要するにこういう事でしょ?』って言っている人がいたら気を付けてみてください。

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